人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

今年もたくさん配膳されるのか?煮え切らない答弁を繰り返す大臣の「ご飯論法」

2019.01.09

読者の皆さんは2018年にどんな“ご飯”を食べただろう。舌鼓を打つ風味豊かな素晴らしいものがあれば、「ふーむ」と唸るようなイマイチなものもあったかもしれない。どのようなご飯にありついたにせよ間違いなく言えるのは、お腹が満たされたはずだ。これがご飯に課された最も基本で最大の使命。

ところが国会議事堂では、とんでもないご飯が出された。お腹が満たされないばかりか、とんでもない飯「ご飯論法」だ。

時は2018年5月にさかのぼる。「裁量労働制」に関して、野党議員が加藤厚生労働大臣を追求した際、論点をすり替えるような答弁を繰り返したのだ。

具体的に述べると、ある議員が「この法律には問題点がある。この法律が可決した場合、理論上、4週間のうち最初の4日間さえ休日を取らせれば、残りの24日間は24時間ずっと働かせることが可能になるのでは?」と問い、加藤厚生労働大臣に「これを禁止する法律上の規定はありますか?」と聞いた。

すると同大臣は、「働かせること自体がこの制度になじまない」などと論点をずらし、「そのような仕組みになってない」かのような答弁をした。法律上、先述の恐ろしい可能性を排除する規定がないにも関わらず、だ。

このトンデモ答弁に怒りを覚えた法政大学キャリアデザイン学部教授の上西充子氏はTwitterでこのような表現をした。

Q「朝ごはんは食べなかったんですか?」
A「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、黙っておきます)」

朝ご飯を食べたが、そのことを相手に答えたくないとき、「朝ごはん」という「朝食」について聞かれたのではなく、「朝はご飯を食べましたか?」という「白米」について聞かれたかのように振る舞い、平気で朝ごはんを食べていないような証言を相手に信じ込ませる。

これが「ご飯論法」だ。これほど心もお腹も満たされない“ご飯”はないだろう。労働者への裏切りだ。

残念ながらご飯論法は、社会のあちこち配膳されているように感じる。不祥事を起こした国会議員の要領の得ない回答、不倫をした芸能人の言い訳、「やらなきゃ意味ないよ」という迷言を残したあの人…点。ご飯論法は、2018年5月に誕生したものではなく、以前から社会で常に調理されてきたものなのかもしれない。

2018年の国会ではよろしくない“ご飯”が多数配膳された。国民全員が「こんなもの食えるか!」と憤ったことは間違いない。それだけ加藤厚生労働大臣をはじめとする国会議員の答弁はまずく、上西氏の表現は“いい得て妙”で痛快だった。

文=いのうえゆきひろ

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年3月16日 発売

特別付録は進化した「超望遠12倍スマホレンズ」!5Gの最新情報や今買うべき新製品を一挙紹介!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。