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Xperia「XZ3」はソニーブランド復調の起爆剤となるか?使ってわかったその真価

2019.01.06

パフォーマンスはフラッグシップ級で、カメラも上々の仕上がり

 スタイリッシュな外観や、ダイナミックな色合いを楽しめる有機ELに目を奪われがちだが、Xperia XZ3は、スペックも現行モデルの中ではトップクラスだ。チップセットには、クアルコムのSnapdragon 845を採用。メモリ(RAM)は4GBと、ハイエンドモデルとしてはやや少なめなところだが、ストレージ(ROM)も64GBあり、microSDカードも利用できる。AnTuTu Benchmarkでスコアを測定したところ、28万点を超えていたが、これは、Galaxy Note9などの端末と比べても、そん色ない数値といえる。

AnTuTu Benchmarkのスコアは28万点オーバー。ハイエンド端末ならではの高得点だ

 Xperia XZ2 Premiumに搭載されていたデュアルカメラは見送られてしまったが、カメラの画質も高い方だ。「プレミアムおまかせオート」が被写体ごとに色味などのパラメーターを自動で変更してくれるため、簡単に、かつ美しい写真が撮れる。比較的暗い、室内などでもきちんと撮影でき、かつあまり色味にクセがない印象だ。先読み撮影や960fpsのスローモーション動画など、過去のXperiaに搭載され、好評を博してきた機能も受け継がれている。

写真はクセがなく、ディテールも鮮明だ

先読み撮影など、好評を博した機能は継承されている

 一方で、このタイミングでの登場と考えると、背景をボカせるポートレートモードのような機能を搭載してほしかった。「ぼけエフェクト」という機能はあり、ポートレートモードのようなこともできることはできるのだが、シャッターを2回切っていることが分かる仕組みで、あまり自然な撮影体験とはいえない。シングルカメラのため、焦点距離の違いを使って深度を測ることはできないが、最近ではiPhone XRやPixel 3/3 XLのように、AIで被写体を分析し、背景をボカせる端末も登場している。

背景をボカすことも可能だが、撮影体験をもう少し自然にしてほしい

 ズームもデジタルズームだけで、夜景モードのように、複数枚の写真を合成して、暗い場所を明るく写すような機能もない。ソニーといえば、イメージセンサーをスマホメーカー各社に提供しており、一眼レフカメラの評価も高い。だからこそ、チップセットの処理能力を生かした、スマホならではの撮影にも、もっと積極的に取り組んでほしいと感じた。

 細かいが重要な点として、Xperia XZ2に続き、非接触充電に対応しているところは評価できる。スタンドタイプのチャージャーを買っておけば、置くだけで充電できるため、ケーブルを端子に挿すよりもはるかに手軽でいい。ディスプレイ消灯時に時計などを表示したままにしておける「Always-on display」と組み合わせて、PCなどのそばに置いておくと、充電しながら、通知や時刻といった必要な情報だけを素早く確認できる。

有機ELの特性を生かし、画面消灯時にさまざまな情報を表示することが可能だ

 率直に言ってソツなく仕上がっているXperia XZ3だが、個性的な冬モデルの中だと、狙いが少々ど真ん中すぎるきらいもある。2018年の夏モデルとしてなど、もう少し早いタイミングで登場していれば、もっと注目を集めたような気がする。ソニーモバイルは、同じコンセプトのフラッグシップモデルを半年ごとに発売しているが、そろそろこのサイクルは限界ではないか。サムスンやファーウェイのように、半年ごとにコンセプトを変えるなど、ラインナップを大胆に変えていく必要がありそうだ。

【石野's ジャッジメント】
質感        ★★★★
ディスプレイ性能  ★★★★★
撮影性能      ★★★★
音楽性能      ★★★★★
UI         ★★★★
連携&ネットワーク ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★★
持ちやすさ     ★★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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