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Xperia「XZ3」はソニーブランド復調の起爆剤となるか?使ってわかったその真価

2019.01.06

■連載/石野純也のガチレビュー

 ソニーモバイルとして初めて有機ELを採用し、映像美を追求したモデルが、大手3キャリアから発売中の「Xperia XZ3」だ。同モデルは、Xperia XZ2の丸みを帯びたデザインを継承しつつも、横幅はグッとスリムに。ディスプレイの左右がカーブしたデザインも特徴だ。

 このディスプレイを生かし、ユーザーインターフェイスにも新たな要素を取り入れている。画面端のカーブした部分をダブルタップすると「サイドセンス」と呼ばれるランチャーが出現。AIが判定した、よく使うアプリをまとめて表示してくれる。端末を横に傾けるとカメラが自動で起動するなど、使い勝手にも磨きをかけた格好だ。

 一方で、国内市場を見ると、Xperiaはやや苦戦気味だ。シャープ製品に押されるのと同時に、SIMフリー市場でシェアを伸ばしたファーウェイにも販売台数では迫られつつある。Xperia XZ3の投入でそんな苦境を脱することができるのか。今回は、ドコモ版を借り、その実力をジャッジしていく。

3キャリアから発売されたソニーモバイルのフラッグシップモデル「Xperia XZ3」

XZ2から一転、スリムになって持ちやすさもアップ

 ソニーモバイルは、Xperia XZ2からAmbient Flowと呼ばれる、丸みを帯びたデザインを打ち出していた。ただ、当時の端末は厚みもあり、薄型モデルが全盛の中、デザイン的に洗練されていないように見えたのも事実だ。これに対し、Xperia XZ3では、丸みを帯びた形状は継承しつつも、大幅に薄型化に成功している。

 スペック上は厚み9.9mmと記載されているが、ディスプレイと背面がともにカーブしており、中央のフレームに向かって徐々に薄くなっていく形状のためか、見た目は数値以上に薄く見える。サイドのフレーム部分の厚さは約3mm。持ったときにもここに手が当たるため、非常に薄く感じる。スペック上の数値で語られる厚みは、あまり参考にならないといえるだろう。

本体は9.9mmだが、最薄部が3mmしかなく、数値以上に薄く感じる

 左右がカーブした形状の有機ELを採用したことで、前面のデザインにも新たな特徴が打ち出せている。角度がついているお陰でディスプレイのフレームが前からは目に留まりづらくなるため、まるで映像がそのまま空間に浮かび上がっているように見える。ディスプレイの左右がカーブしていることで、操作性を心配する向きもあるが、手のひらが軽く当たった程度では反応しないようになっている。このあたりは、ソフトウェアできっちり制御されているようだ。

前面と背面のサイド部双方がカーブしていることで、手にしっかりフィットする

 背面が丸みを帯びていることで、手にもしっかりフィットする。持ち心地はいいといえるだろう。ただし、指紋センサーはXperia XZ2に続き、背面に搭載されており、これが非常に触れづらい。配置的にもタッチしづらく見えたが、実際に何度も、間違ってカメラのレンズに指をかけてしまっていたことがあった。片手で持ったとき、指が自然に当たる位置にないためだが、次機種以降で改善してほしいと強く思った。

指紋センサーが本体背面の中央にあり、指が間違ってカメラに触れてしまう

 ディスプレイは、有機ELを採用したこともあり、発色が非常によく、色彩豊かで、黒も締まって見える。テレビのBRAVIAのようにチューニングした、とうたうだけのことはある映像の美しさだ。動画再生時に、自動で高画質化処理を施す機能も搭載されており、YouTubeのようなネット上の映像も、満足いくクオリティになる。自分で撮った写真も、実物以上にキレイだと感じた。こうした映像を見る限り、有機ELを採用した判断は、正解だといえる。

有機ELを採用しただけでなく、映像の高画質化技術も搭載する

サイドセンスは便利だが誤操作の心配も。感度は要調整

 新たに採用された、サイドセンスはどうか。片手で持ったときに、ランチャーとして必要なアプリをすぐに呼び出せるのは便利だ。一方で、AIの判断が必ずしも正しくないことが多々ある。どんなアプリを使うのかは、見極めるのはなかなか難しいため、ここは自分が使うアプリを選択しておいた方がいいかもしれない。アプリは8個まであらかじめ選んでおくことが可能だ。

タップした場所に呼び出せるサイドセンス

あらかじめ設定したアプリだけを呼び出すことが可能だ

 片手で持ったとき、すぐにタッチできる位置に表示されるのは便利だが、慣れるまでは、一発で画面を呼び出せないこともあった。本当によく使うアプリは、きちんとホーム画面に置いておいた方が、ストレスなく操作できるだろう。また、アプリによっては不意にサイドセンスが出てしまい、操作を妨害されてしまうケースもある。ゲームなどのアプリでは、サイドセンスが機能しないように設定しておくといいだろう。

感度やサイドセンスを表示しないアプリを設定できる

 同じくAIを使った機能として、横にした状態で持ち上げると、自動でカメラが起動する「スマートカメラ」という仕掛けも用意されている。こちらも、横位置で写真をすぐに撮れて便利だが、サイドセンス以上に、反応が悪いのは難点だ。カメラを使おうと思って横持ちにしても思ったように起動しないため、結局はサイドのシャッターボタンを長押しした方が速いことが多々あった。ソフトウェアで修正できる部分なだけに、今後の改善に期待したい。

スマートカメラは便利な機能だが、反応しないことも……

 とはいえ、全体の操作感はAndroidスマートフォンとしてよくまとまっている。OSには、いち早く最新のAndroid 9 Pieを採用したが、ナビゲーションキーは従来までのバージョンと同様、左から「戻る」「ホーム」「アプリ履歴」となっており、操作に戸惑うことは少ないだろう。欲を言えば、Android 9 Pieで採用された最新のUIに切り替えられたり、ナビゲーションキーの左右を入れ替えたりできればいいが、これまでAndroidを使ってきたユーザーにとって親しみのある操作を残した点は評価できる。

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