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2019.01.02

女性はなぜ「現金」での支払いを好むのか?

クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、支払い方法が多様化している現代。政府主導でキャッスレス化を推進する動きも見られ、今後ますます現金以外の支払い方法が定着していきそうだ。

今回、株式会社プラネットによる「キャッシュレス」をテーマにしたアンケート調査が行われた。そこで支払い方法の現状や現金・電子マネーを利用するそれぞれの理由、仮に現金が使えない店だったらどうするかなど消費者の声が明らかになったので、紹介していきたい。

気になるお財布の中身を調査!お札はいくら入ってる?

現金を持ち歩かなくても買い物ができる今の時代、ふだんお財布にどのくらいお札が入っているかについて調査が行われた。最も多かったのが「10,000円~30,000円未満」(33.4%)。次いで、「5,000円~10,000円未満」(23.7%)、「1,000円~5,000円未満」(18.8%)という順だった。

男女別でも順位は同じだった。しかし、男性では「10,000円~30,000円未満」が35.3%であるのに対し、女性では4.9ポイント(以下、pt)低い30.4%。一方で、より低額帯の「5,000円~10,000円未満」「1,000円~5,000円未満」は女性のほうが高い数値で、男性のほうが高額を所持する傾向があることがわかった。

さらに性年代別では、「10,000円~30,000円未満」が男性の70代以上で40.9%と最高値。女性でも60代で39.7%、70代以上で36.8%と、高齢層で所持金が高い傾向がうかがえた。高齢層ほど昔の感覚が残り、“現金主義”の傾向が強いとも考えられそうだ。

高額を持ち歩くのは「北陸」の「会社役員・経営者」!?

職業別に見ると、「30,000円~50,000円未満」「50,000円~100,000円未満」の高額帯は、「会社役員・経営者」で飛び抜けて高くなっていた。反対に「1,000円~5,000円未満」「5,000円~10,000円未満」の低額帯は「会社役員・経営者」で低く、「会社役員・経営者」が高額を所持していていることが明らかに。

エリア別では「北海道」「東北」と「九州・沖縄」は「1,000円~5,000円未満」が他のエリアに比べて高い反面、「10,000円~30,000円未満」が低くなっていた。

一方、「30,000円~50,000円未満」という高額帯で、「北陸」が15.5%と飛び抜けて高くなっていた。他のエリアに比べ、“現金信仰”が強いのかもしれない。

男性の若年層に広がる「スマホ・QRコード決済」

買い物をしたときなどの主な支払い方法についても調査が行われた。最も多かったのは「現金で」の89.5%で、圧倒的1位。2位は「クレジットカード」(66.8%)、3位「電子マネー」(47.4%)と続き、4位以降の「プリペイドカード」「デビットカード」などを引き離していた。

“現金主義”の人が多いのは確かだが、「現金」「クレジットカード」「電子マネー」を併用している人も多いことがわかる。おそらく、利用店舗やシーンに応じて使い分けていると考えられそうだ。

男女差に注目すると、「現金で」「クレジットカードで」「電子マネーで」「プリペイドカードで」までの上位項目は女性のほうが男性より高く、「デビットカードで」「スマホ決済・QRコード決済で」「仮想通貨で」は男性のほうが高くなっていた。

特に「現金で」は女性が男性を4.5pt上回るという結果に。男性に比べて女性のほうが、支払いに「現金」を利用する傾向があるようだ。

性年代別に見ると、「現金で」には年代による顕著な違いは見られず、いずれの性年代でも8~9割超の人が回答していた。「クレジットカードで」は、男女ともに若年層ほど低くなっていた。若年層ではクレジットカードを作っていない人もいると考えられる。

「電子マネーで」は、特に男性で年代による傾向の違いが大きく見られ、60代以上の高齢層で低く、30代~50代では50%を超え、女性でも、70代以上の高齢層と20代で低くなっていた。支払いを効率よく済ませたい働き盛りの年齢層に「電子マネー」が浸透しているのかもしれない。

特徴的だったのが「スマホ決済・QRコード決済で」。男性の20代・30代で飛び抜けて高く、特に30代では14.7%が回答。スマホを使った新しい支払い方法を若年層の男性が積極的に利用している様子がうかがえた。

女性はなぜ「現金」支払いを好むのか

支払いに現金を利用している人にその理由を尋ねた調査において、1位は「どこでも使えるから」(58.2%)、2位「使い慣れているから」(52.2%)、3位「いつも財布に現金を入れているから」(31.9%)という結果に。

現金で支払うことに特別なメリットがあるというよりも、“慣れ”から来る安心感が理由の大きな部分を占めているようだ。

4位に「利用するお店が現金払いのみのところが多いから」が入り、1位の「どこでも使えるから」とあわせて考えると、現金以外で支払う環境が未整備という現状も伺える。けっして現金での支払いをベストと思って選択しているわけではないのかもしれない。

一方、男女差に注目すると、「お金のやり取りが目に見えて安心だから」が最も差が大きく、女性が男性を5.6pt上回っていた。

「リアルにお金を使っている気持ちになるから」も、女性が男性を1.9pt上回っている。男性に比べて女性のほうが、「現金」という目に見えるやり取りによって、お金を払っている実感や安心感を得ているようだ。

「現金」がいちばん安全で確実! “現金派”のワケとは?

支払い方法にまつわるエピソードを自由回答で尋ねる調査が行われた。その中から“現金派”の声をいくつかピックアップして紹介していく。

【日本では現金が安全、カードは不安】
● 日本のお金は安心して使える。外国のように偽造ができにくい。(男性・70代以上)
● ネットでの買い物はほとんどクレジット支払いですが、カード番号やコードを入力するときに情報が流出しないか不安です。(男性・70代以上)
● QRコードによる決済は、個人情報が筒抜けになる不安があるので、使いたくない。(男性・60代)

【いつでもどこでも、災害時でも使える】
● 現金しか受け付けてないところが多いので、持っていないと不安になる。(男性・40代)
● 先の地震で長期の停電のとき、現金のみしか取り扱わない状況でした。いざというときのために現金は手元に置いておくべきだと切実に思いました。(女性・50代)
● 災害時のことを考えると、結局は現金払いがいちばん確実な支払い方法だと思う。(男性・20代)

【目に見えるから確実、キャッシュレスは使いすぎる?】
● 現金は「払った」という感覚があるし、自分のこの手で払っているので、安全だと思う。(男性・20代)
● カードで支払うと、いくら使ったか見えないのがこわい。(女性・50代)
● クレジットカードだと手元の現金が減らないので、使いすぎてしまう。現金だと財布に入っている分で次の給料日まで過ごすので、考えながら、本当に必要なものだけ買う。(女性・20代)

盗難や偽造の心配が外国に比べて少ない日本では現金が「安心して使える」という回答のほか、キャッシュレスのセキュリティーを懸念する声も挙げられていた。

中でも目立っていたのは、停電時などに機能停止となるキャッシュレスは不安だという声。自然災害が多い日本では、電力やITシステムを頼らない現金でのやり取りが安全で確実だと思う人が多いようだ。さらに、キャッシュレスによる「使いすぎ」を心配する人も。こうした“現金派”の回答は年代にかかわらず、電子マネーやスマホ決済などに抵抗が少ないと思われる20代、30代にも見られた。

男性と女性とで違う「電子マネー」で支払う理由

今度は、支払いに電子マネーを利用している人を対象に、その理由について調査が行われた。1位は「現金と違って支払いがスムーズだから」(52.7%)。

以降、2位「ポイントが貯まるから」(50.9%)、3位「おつりが出るのがわずらわしいから」(37.6%)、4位「持ち運びがしやすいから・便利だから」(34.4%)と続く。

4位までの項目は3人に1人以上が回答していた。現金と違ってかさばらず、スマートに支払いができる機能的なところにメリットを感じている人が多いようだ。

しかし男女差に注目すると、女性では「ポイントが貯まるから」が男性を19.8ptも上回り、順位も全体とは逆転。「現金と違って支払いがスムーズだから」(49.4%)を抑え、「ポイントが貯まるから」(62.8%)が1位となった。

また、「ポイントが貯まるから」に次いで「割引・優遇などの特典があるから」も女性のほうがが5.1pt高くなっている。女性は「ポイント」や「割引」などの特典に引かれて電子マネーを利用するケースが男性に比べて多く、“おトクかどうか”が支払い方法を左右していると言えそうだ。

一方で、「おつりが出るのがわずらわしいから」は、男性が女性を15.7pt上回っていた。次いで「現金を持ち歩くのが面倒だから」も男性のほうが8.7pt高く、男性は、現金やおつりを扱うわずらわしさが電子マネー利用の大きな動機になっているようだ。

より便利に、より安全に…キャッシュレスに期待するものとは

<こうなってほしい~将来、未来のキャッシュレス>

【カードは高機能な一枚に】
● 電子マネーはある程度統一した規格を作り、すべての店舗で使えるようにしてほしい。(男性・20代)
● すべての店でクレジットカードを使えるようにしてほしい。この夏、北欧4か国を旅行したが、現金の支払いは一切なく、すべて、有料のトイレまでクレジットカードで支払えた。(男性・50代)
● スマホのQRコード決済は便利ですが、アプリの起動に時間がかかったり、充電が切れると使えなくなるので、 スマホ以外の機器やカードでも使えるようになるといいなと思います。(女性・40代)
● 電子マネーの残高がカードに表示されたら便利だと思う。(女性・60代)
【生体認証に】
● 現金は盗難の危険がある。カードは盗難とデータ流用などによるトラブルが大きい。今後は指紋認証ですべてが完了できればいちばんいい。(男性・60代)
● 生体認証のため何かをタッチしたり検査したりすることなく、たとえば、顔をカメラが察知すればそれで支払いになるようなシステムがあるとうれしい。(男性・60代)
【会計・レジをもっとスマートに】
● ゲートを通っただけで持った商品が支払いできるようになるといい。(男性・50代)
● スーパーのレジで並ぶのが面倒なので、かごに入れたら自動で精算される仕組みになったら便利。(女性・30代)

支払い方法について自由回答を求める調査が行われたところ、将来や未来の支払い方に関する意見も寄せられた。多かったのは、すべての店でクレジットカードや電子マネーを使えるようにしてほしいというもの。

そして、何枚もカードを持ちたくないので一枚で済むように統合してほしいというものだった。キャッシュレス化を進めるうえで、環境やシステムの整備がまだまだ不足していることがわかります。生体認証によるセキュリティーの高度化やより利便性を求める声も目立った。たしかに“顔パス”認証で買い物できたら快適かもしれない。

仮に“現金お断り(現金支払いできない)”の店で支払う場合どうするかを尋ねると、「クレジットカードで」(75.7%)、「電子マネーで」(43.3%)、「プリペイドカードで」(12.4%)という順になった。

「現金お断り(現金支払いできない)というところは利用しない」という人も13.9%と1割強。裏を返せば、8割以上の人はキャッシュレスに対応すると答えていることになる。

今の日本では現金がいちばん安全だと思う人が多く、現金を超えるメリットを得られないかぎり、キャッシュレスが現金に取って代わる日は遠いようだ。しかし今回の調査からは、必ずしも現金をベストと感じているわけではない人が多いことも明らかに。災害時のリスクや使いすぎへの不安という課題を解決できれば、“キャッシュレス派”はもっと増えていくかもしれない。

出典元:株式会社プラネット

構成/こじへい

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