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2019.01.01

平成元年に考えた「夢の商品」はどこまで実現したのか?

【プレーバック 平成元年】「夢の商品」は実現したのか?

 平成最後の年末・年始です。流行語大賞にはノミネートされませんでしたが、「平成最後の」はわりとメディアで使われた言葉じゃないでしょうか。というわけで、今から30年前の昭和63年、平成元年を「DIME」のバックナンバーで振り返ってみます。

 個人的にDIMEで好きだった企画が、この「DIME商品開発室」です。編集部や読者が欲しいと思う商品をイラストで提案。アイデアレベルですが、それだけにワクワク感がありました。

 第1回(平成元年6月19日号)の商品は、テレビ電話、FAX、コードレス電話、留守番電話をひとつにまとめた「TELEPAL」。テレビ電話を除き、当時ビジネスであると便利な機能をすべて備えた夢の電話機ではありました。さらに、電話帳機能や電卓、目覚ましも。インターネットが一般化する前は、これさえあれば仕事ははかどっていたはずです。

 言うまでもなく、スマホの時代から振り返れば、「コードレスって家の中だけ?」と思いますし、テレビ電話は、スマホでは標準的な機能となっていますが、実際には使用するシーンを選びますよね。FAXも留守番電話も滅多なことじゃ使いません。

 とはいえ、FAXや留守番電話といった文字ベースや非同期型のコミュニケーションがビジネスの効率化に求められていたわけで、それはインターネットやスマホでも変わらない、正常に進化したと考えることもできます。

「TELEPAL」の想定価格は19万8000円。当時ならリーズナブルと思えましたが、スマホが1万円ぐらいから買える今じゃぁねえ……。

 平成元年10月19日号に登場したのは、米とぎからやってくれる全自動炊飯器。読者からの提案を元に記事化されたものです。食洗機のように、吸水口と排水口を備え、お米を入れてボタンを押すだけで、米をといで、その量に合わせた水を取り入れ炊飯してくれる。めちゃくちゃ便利じゃないですか。しかし、なぜ実現していないのか。

 記事には、すでにメーカーがアイデアとして持っていたと書かれています。

<今回提案する全自動炊飯器というコンセプトは、しごく当然のことながら今春の松下電器技術総合展ですでに発表になっていました。パンフレットによると、その機械は「操作スイッチで最初指示を送ると、米びつから米を計量、洗米(無水洗米装置)、鍋への米移送、水加減、炊飯、保温を自動的に行い、テレコントロールも可能」という>

 ただし、形は<収納流し台にも似た>かなり大型なものが想定されていたそう。確かに、米をといですすぐとなると、メカの部分が大きくなってしまいます。ちなみに、業務用としては、米とぎからやってくれる全自動炊飯器はすでに実用化していますが、やはり大きくて家庭では厳しいです。

 よく考えたら、米とぎが面倒なだけであれば、今は無洗米がありますしね。

文/小口覺

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