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16年ぶりに復活する新型「スープラ」はスポーツカーの歴史に名を刻むか

2018.12.23

 トヨタのスポーツカー全体を統括するのが、現GAZOO Racing Companyチーフエンジニアの多田哲哉さんだ。トヨタ『86』を世に出した、現代のトヨタスポーツカーの生みの親でもあるのだが、2019年、ついにトヨタのスポーツカーの代名詞『スープラ』を復活させる。

 ご存じのように、新型『スープラ』は、BMWとの協業で2012年に開発がスタート。新型『Z4』と基本コンポーネンツを共用しながらも、開発そのものはまったく個別に行なわれ、ボディー形状もチューニングも別物とされている。実際、新型『スープラ』の開発ドライバーはトヨタ・ヨーロッパのベルギー人テストドライバー、ヘルヴィッヒ・ダーネンス氏が担当したという。

 では何故、『スープラ』が復活したのか。それはスポーツカーの楽しさを若者に伝えたトヨタ『86』のステップアップユーザーから「もっとパワーのあるスポーツカーが欲しい」という声が上がり、アメリカのスポーツカーファンからも「『86』のようにカスタマイズ前提ではない、ノーマルのままでもカッコよく乗れる大人のスポーツカーが欲しい」という声に応えたものだという。

 新型『スープラ』の基本は直6エンジン、FRというパッケージだ。新型を2シーターとしたのはBMWとの関係もあるだろうが、より本格的なスポーツカーを目指した必然とも言える。ホイールベースはトヨタ『86』より100mmもショーティーな2470mm。前後50:50の重量配分を実現し、重心はさらに低く(電子制御ダンパーのAVS アダプティブ・バリアブル・サスペンションシステム付き車両はさらに低い)、ホイールベース×トレッドの比率はレーシングカートに近い数値でもあるのだ。それはもちろん、旋回性能=回頭性を追求するためだが、そうしたディメンジョンでは直進性に不利。そこで床下のフラット化を計るなど、高速走行性能にも妥協なしである。

0-100km/h、スロラームスピードで『ケイマンS』に勝る性能

 そんな新型『スープラ』のプロトタイプに袖ケ浦レースウェイで試乗することができた。「このまま乗りたい」と思わせるカッコいいラッピングに包まれたプロトタイプのエンジンは3L直6ターボ。すべてのスペックは現時点で非公表だが、300馬力オーバーは確実と見る。ミッションはZF製のパドルシフト付きスポーツ8AT。MTもヨーロッパではテストされているというが、多田哲哉さんによれば、今、ATの進化がもっとも著しく、ソフトウェアのアップデートも可能で、まずはスポーツATの良さをアピールしていきたいとのことだ。
 新型『スープラ』の開発にあたっては、トヨタFRスポーツカーの乗り味を大切にし、スペックは追い求めない……はずなのだが、そこはトヨタ『86』以上に強豪ライバルひしめく世界への挑戦だけに、同ポジションの最新のスポーツカーとしてポルシェ『ケイマンS』との比較テストをくり返したという。多田 哲哉さんいわく「0-100km/h、スロラームスピードで『ケイマンS』に負けていない」という。

 まだ世界に3台しかないという市販版プロトタイプの新型トヨタ『スープラ』の佇まいは、まごうことなきリアルスポーツカーだった。FRスポーツカーならではのロングノーズ&ショートデッキ、ワイド&ロー、ダブルバブル形状のルーフ、スポーツカー用タイヤとして最高峰のミシュランパイロットスポーツ(F:255/35R19 R:275/35R19)の装着など、スポーツカーファンをうならせるオーラがむんむんである。

 なお、エンジン、トランスミッション、ステアリング、サスペンション、LSD、エンジンサウンドなどを切り替えられるノーマル/スポーツのドライブモード、ON/OFFとともに介入を抑えたトラクションモードが備わるVSC(ビークルスタビリティコントロール)が備わっている。

 プッシュボタンでエンジンに火を入れれば、ブワン!という迫力満点の直6ターボサウンドが空気を震わせる。スタートすれば、3L直6ターボエンジンは下からトルクが沸き上がり(最大トルクを1600回転から発揮するとのこと)、轟然たる加速感はアドレナリンを逆流させるほど、ウルトラスムーズ&パワフルそのものだ。高性能リアルスポーツカーらしいエンジンサウンドは、スピーカーからの演出もあるとはいえ、外で聞いていてもかなりの迫力なのである。

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