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2019.01.07

インセンティブが不正の温床に!?組織のモラル低下を防ぐ4つの対策

 営業職や販売職などでは歩合給の割合が高い給与体系の場合もあるだろう。また設定した目標に到達すると成功報酬が発生するインセンティブ制をとっている会社もある。社員にヤル気を出させるためのこうした報酬だが、しかしながら最近の研究ではインセンティブは職場のモラルを低下させる危険性を孕んでいることが指摘されている。

インセンティブは職場のモラルを低下させる

 能力主義の組織では各種のインセンティブによって従業員たちを発奮させているが、こうした細かいゴール設定による成功報酬は社員の能力を引き出す一方で、不正や改ざんなどの非道徳的行為を職場に蔓延らせる原因にもなるという。

 米・バージニア工科大学商学部(Pamplin College of Business)、クラークソン大学、イサカ・カレッジの合同研究チームが2018年9月に「Journal of Accounting, Ethics & Public Policy」で発表した研究では、インセンティブが従業員のモチベーションとパフォーマンスを向上させるものの、その一方で職場での非倫理的な行動を促すものにもなっていることが報告されている。

「仕事のゴール設定は従業員の行動に深刻な影響を与える可能性があり、今日の競争の激しいビジネス環境では、そのダメージはより強くなっているようです」と研究チームのビル・ベッカー准教授は語る。

EurekAlert」より

 研究チームは数々の仕事の現場を調査・分析した結果、金銭報酬が伴うゴール設定は職場の不正行為を増やす原因となっていることを示唆している。

「これらの意図しないネガティブな帰結は従業員の不誠実、非倫理的行動、リスクテイクの増加、立場への固執、自己制御の低下につながる可能性があります」(ビル・ベッカー准教授)

 研究では、金銭報酬が伴うゴールが設けられた職場では財務報告書や労働時間申告、経費報告書を改ざんまたは操作するなど、職場における非倫理的な行動が観察されたことを指摘している。

 またマネジャーの不正の度合いがある閾値を越えると、階段を転げ落ちるように常に不正を働く悪辣な人物になっていることも突き止められている。

「金銭的インセンティブを活用するのはたいていの場合、諸刃の剣になります」(ビル・ベッカー准教授)

 会社全体の利益を上げるために設定されるインセンティブだが、不正が増えれば会社の利益を損なうものにもなる。インセンティブ制の導入は組織を“ブラック”にするリスクを伴うようだ。

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