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2018.12.16

携帯電話の電磁波でがん発症!?

携帯電話の電磁波でがん発症、ラット実験で検証

ラットに携帯電話の電磁波を浴びせる実験を行ったところ、ラットはその後にがんを発症したとする米国環境健康科学研究所(NIEHS)の国家毒性プログラム(NTP)の研究結果が、11月1日発表のNTPによる報告書で明らかになった。

ただし、この実験はヒトが通常使用する際に浴びる電磁波と比べてはるかに高い強度の電磁波で実施したという。

この研究では、2Gや3Gなどの携帯電話で使われる周波数の電磁波に曝露した雄のラットの心臓には腫瘍ができ、腫瘍は脳や副腎にも認められたことが示された。

ただ、電磁波への曝露とがん発症の関連が認められたのは雄のラットのみで、雌のラットや雄および雌のマウスでは関連は認められなかった。

NTPの上級研究員であるJohn Bucher氏は「この研究で検討された電磁波への曝露による影響は、ヒトが携帯電話を使用する際の電磁波の曝露と単純に比較できない」とNIEHSのニュースリリースで強調している。

また、「実験ではラットとマウスの全身に電磁波を浴びせたが、ヒトの場合は携帯電話の周辺の特定の組織への電磁波の曝露が主になる。

また、実験の電磁波の強度や曝露時間は、ヒトが日常生活で経験する電磁波のレベルを上回っていた」と同氏は説明している。

今回の実験では、さまざまな強度や曝露時間でラットなどに電磁波を浴びせたが、最も低いレベルの曝露量は、ヒトが使用する場合の曝露量として認められている最大基準量と同程度であった。

また、最も高いレベルでラットに浴びせた際の曝露量は、ヒトの最大基準量の4倍だった。それでも、雄のラットで認められた電磁波と腫瘍の関連は「現実のもの」だとBucher氏は強調し、「これについては外部の専門家も同意している」としている。

なお、今回の研究では、当時の標準であった2Gや3Gの携帯電話で用いられている周波数の電磁波が使用された。

そのため、Wi-Fiや5Gのネットワークで用いられる周波数の電磁波による影響については検討されていない。研究グループの一人で毒物の専門家のMichael Wyde氏は「5Gに関しては登場したばかりであるため不明なことが多いが、従来のものとは大きく異なる可能性が高い」と話している。

なお、この研究には3000万ドルが投じられ、研究完了まで10年かかった。報告書は米食品医薬品局(FDA)と連邦通信委員会(FCC)に提出され、電磁波曝露による健康への影響について検証する際に役立てられるという。

しかし、FDA医療機器・放射線保健センターのJeffrey Shuren氏は、既にFDAの声明文で「NTPの研究データを精査したが、高周波エネルギーに曝露した齧歯動物における発がんの“明確なエビデンス”に関する最終報告書の結論には同意できない」と述べている。

その理由として、NTPの研究では齧歯動物の全身に対して極端に高いレベルの周波数が用いられており、電磁波による影響がみられ始めたのはFCCが定める安全性基準値の50倍もの高い周波数の電磁波に曝露させた場合であったことを挙げている。

Abstract/Full Text
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm624809.htm

構成/編集部

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