
Wi-Fiは、今やスマホのデータ通信量を抑える〝ギガ不足対策〟に欠かせない重要な存在だ。にもかかわらず、数年で買い替えるスマホと違いWi-Fiのルーターは買ったままの人が多いはず。しかし、快適にWi-Fiを使いたいなら、ルーターの知識は不可欠だ。そこで、最新Wi-Fiルーターの選び方のポイントや各モデルの特徴を解説しよう。
高解像度の動画のストリーミングサービスやAR/VRの対応コンテンツを筆頭に、スマホで楽しめる映像は、どんどんリッチになっている。一方、家族全員分のスマホのほかにも、最近はWi-Fiにつながる家庭内機器が増加。知らないうちに宅内のネットワークが〝大渋滞〟していることもあり得るわけだ。そんな人におすすめしたいのが、渋滞を解消する最新技術を搭載したWi-Fiルーターだ。
例えば、対応機器が続々登場している「メッシュWi-Fi」というタイプ。複数台のWi-Fiルーターが相互に通信し合い、家の隅々まで電波を行き届かせることで、たくさんの機器に接続できる。
もうひとつが、送受信に4つのアンテナを利用してネットワークを高速化する11ac規格に準拠した「4×4」モデルだ。複数機器を同時に通信が可能な「MU-MIMO」や、電波を特定の機器に向けて集中的に飛ばせる「ビームフォーミング」などの最新技術をも併せ持つ。これらの最新機器を必要に応じて選べば〝渋滞〟も解消でき、高速化を果たせるのだ。
もし今、家の中に電波の届きにくい場所があったり、より多くの機器をつなぎたい人には「メッシュWi-Fi」に対応したルーターがおすすめ。一方、テレビで動画配信を観る、またはPCでオンラインゲームをプレーするなど、特定の機器でより高速&大容量な通信を実現したいのなら「4×4」で、かつ「ビームフォーミング」に対応するルーターが最適だ。
あらゆるモノがインターネットにつながる、IoTの時代はもう目の前。この機会に自宅のWi-Fi環境を見直し、より快適な通信環境を構築しよう。
複数階層の戸建て住宅なら〝メッシュネットワーク〟を構築せよ!
複数台が連携して電波を途切れさせない
ルーターとサテライトが協調し、必要に応じて接続先を切り替えながら、電波が届くエリアをメッシュ状に拡大する。例えば、スマホを持って移動しても通信が途切れにくい。
各機器の接続状態が専用アプリで一目瞭然
セットアップや接続機器の管理が簡単にできる。接続状態を確認できるほか、接続の優先順位を設定したり、子供の利用機器の接続時間を制限したりする機能もある。
メッシュWi-Fiは、離れた場所に設置した複数台のWi-Fi機器同士が相互に通信を行なうことで、文字どおりメッシュ状に電波の届くエリアを拡大できる技術。家の中で電波が届きにくいと感じる場所がある場合は、これで解消できる可能性が大だ。商品には、複数台の機器がセットになったものや、あとからサテライトを買い足しできるものがある。Wi-Fiルーターを1台だけ買うのに比べて高価だが、その分だけ効果は絶大。しかもその多くがスマホで簡単に設定&管理できるようになっている。セットアップがラクにできるのがうれしい。