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2018.12.14

乳幼児にはデジタル製品より昔ながらの玩具を与えたほうがいい理由

乳幼児にはデジタル製品よりも「昔ながらの玩具」を、米学会が提言

クリスマスシーズンを前に子どもへのプレゼントを準備するなら、昔ながらのシンプルな玩具を選んだほうがよいようだ。

米国小児科学会(AAP)は、「Pediatrics」12月3日オンライン版に掲載された子どもの玩具に関する報告書で、赤ちゃんや幼い子どもにはデジタル製品よりも、人形やブロック、クレヨンといった昔ながらの玩具を与えることを推奨している。

この数十年に、子どもの玩具は人形や車などの昔ながらの遊び道具に代わって、携帯型ゲーム機やおしゃべりする動物といったデジタル製品が人気を集めている。

報告書の著者の一人で米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスのAlan Mendelsohn氏によれば、デジタル製品は教育目的で与えられる場合が多いという。しかし、同氏は「子どもは玩具を介して親と一緒に充実した時間を過ごすことが重要だ」と強調する。

AAPによると、デジタル製品の玩具よりもシンプルなもので遊ぶ方が、子どもには想像力や創造力を働かせる機会となり、問題を解決する力を養い、他者との関わりを学ぶことができるという。

また、Mendelsohn氏は「幼い子どもは保護者との関わりを通じて多くのことを学ぶ。読み聞かせで声を出して一緒に絵本を読むことも、そうした関わりの一つになる」と説明している。つまり、絵本の読み聞かせを喋る動物の玩具に任せてはならないようだ。

Mendelsohn氏は、ゲーム機や携帯電話、タブレット、テレビなどの画面を見る時間(スクリーン・タイム)は「適度であれば必ずしも有害とは言えない」とした上で、「そのような玩具で遊ぶ時間が親子の時間に取って代わるようなことはあってはならない」と話す。ただし、赤ちゃんには家族とのビデオ通話を除けばスクリーン・タイムは不要だと指摘している。

なお、AAPは、18カ月未満の乳幼児には電子機器を使用させるべきではなく、18カ月以上24カ月未満の幼児であれば、保護者と一緒に一定時間内であれば使用しても良いとの見解を示している。

さらに、2歳以上5歳未満の子どもに対しては、電子機器のスクリーン・タイムは1日1時間を超えないように親が管理することをAAPは勧めている。

米シアトル小児研究所小児保健・行動・発達センターの施設長であるDimitri Christakis氏によれば、現時点では電子機器が子どもの発達にどのような影響を与えるのかは明らかになっていないという。

しかし、遊びを通じて他者と関わることが子どもにとって重要であることは明らかであり、「こうしたデバイスは使う人だけの関心を引くように作られており、複数の人たちで共有しにくいところが問題といえる」と同氏は指摘している。

AAPが推奨する玩具は、本やお絵描きの道具、人形、ぬいぐるみ、昔ながらのカードゲームやボードゲーム、パズル、車や飛行機、電車といった乗り物の玩具、ボール、三輪車などだ。Mendelsohn氏によれば、玩具を用いたごっこ遊びは社会性を培い、感情のコントロールなど実生活で必要とされるさまざまなスキルを身に付けるのに役立つという。

また、同氏とChristakis氏はともに、子どもとの時間を充実したものにするには、親も携帯電話などの電子機器の使用を控えるようアドバイスしている。

Abstract/Full Text
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2018/11/29/peds.2018-3348

構成/編集部

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