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2019.01.03

30年前に登場したFAXの新サービスは、キャッシュレス時代を先取りしていた!

【プレーバック 平成元年】ファックスはIT系ビジネスの先輩

 平成最後の年末・年始です。流行語大賞にはノミネートされませんでしたが、「平成最後の」はわりとメディアで使われた言葉じゃないでしょうか。というわけで、今から30年前の昭和63年、平成元年を「DIME」のバックナンバーで振り返ってみます。

 ファックス(FAX)が好きな人はいますか? モノクロで文字は読みにくいし、無駄な紙を使うし、送るのにも電話代がかかるし、メールに比べるといいところがほとんどありません。書類などをファックスで送れと指示されるとイライラしてしまう人がほとんどなのではないでしょうか。

 時代遅れの通信手段ともされるファックスの(かつてあった)魅力と可能性を昭和63年10月20日号から思い出してみます。

<ファックスはオフィスの外へ飛び出している。代表的なのが、NTTをはじめとし、各メーカーがコンビニエンスストア、文房具店など、生活に密着した街のショップに置いている“街かどファックス”。さらに、客へのサービスや話題作りの一環として、業務用のファックスを供用する飲食店も増えている。(中略)なんと、ラブホテルチェーンの『ホテルアイネ』でも、今度オープンするホテルには、ファックスを置くというのだ。>

 ラブホテルにファックスってダジャレ的なものかなとも思ってしまいますが、当時はそれだけイケてるコミュニケーションツールで、今で言うスマホの充電器ぐらいの利用価値はあったのかもしれません。

 当時、ファックスが便利だと思われたのは、郵便に比べてスピーディーだからです。しかし、多くの配信先にファックスを送信する場合は、1件1件送るために時間がかかってしまう。最初と最後ではタイムラグが発生してしまうことが問題と指摘されていました。記事では、それを解消すべく開発されたサービス、一度に100件以上に同時送信できるNTTの「Fネット」も紹介されています。これにより、新聞社などがニュース記事を配信する、オンラインメディア的なサービスが登場しました。

 記事の中でおもしろいと思ったのは、ファックスを使ったキャッシュレスサービス。
<ホテルの宿泊客は、ホテルからIDカードをもらう。そして、町の土産物屋や飲食店を利用すると、そのIDカードを見せ、お金を払わずに売上げ伝票にサインをする。店はその売上げ伝票をファックスでホテルに送る。料金の支払いは、チェックアウトのときに宿泊代の精算と一緒に行う>

 なんとなく、今のQRコードを使ったスマホ決済っぽくないですか? 他にも、マクドナルドが実施していたファックスでの出前注文などを紹介。こうしたビジネスでの可能性に触れつつ、記事では現在のインターネットにつながるパソコン通信に取って代われる可能性も、すでに指摘しています。

 ニューメディアの先駆としてファックスに敬意を持ちつつも、なるべく早く引退して欲しいと個人的には思います。

ファックス付きの公団住宅に、携帯用ファックス、電話やファックス機能を搭載したパソコン(キヤノン「NAVI」)、ISDNのデータ通信に対応した複合機などが紹介されている。

文/小口覺

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