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今、ITエンジニアに求められる「対人力」とは?

2018.12.16

対人力をITエンジニアが伸ばすための方法

その対人力を伸ばすためには、どのようなことをすればいいだろうか。山内氏は次のようにアドバイスする。

「観察力と洞察力それぞれを伸ばすためには次のことを意識することが大切です。ポイントは1.全体を見る、2.相手の普段の状態を知る、3.相手が発した言葉にとらわれないの3つです」

1.全体を見る

「相手の全身をぼんやりと見ることです。これは、細かい点ばかりを気にしすぎると判断を誤る可能性が高くなるため、行います。通常、相手の目を見て話すことが多いですが、時折『全体を見る』ことを行うとお考えください。

例えば、『うなずいている』と『足を細かく動かしている』が同時に起こっている場合、『うなずいている』ばかりを注視すると納得しているように感じます。しかし『足を細かく動かしている』ことに気づくことができると“イライラしている”“急いでいる”という可能性も考慮することができます」

2.相手の普段の状態を知る

「これは変化に気づくために行います。例えば、いつも腕組みしていない人が腕組みをしていると、『何か考えごとをしているのかな』という変化に気づくことができます。
どちらにも共通しますが、ITエンジニアがやってしまいがちなのは、PCの画面に夢中になって、そもそも相手を見ていないケースです。これでは観察自体ができなくなることで相手が発している情報を得られなくなるため、非常にもったいないことです」

3.相手が発した言葉にとらわれない

「誤った判断を防ぎ、本音を引き出すために、相手が発した言葉にとらわれないことが大切です。例えば、トラブルが発生したときに相手が不機嫌な表情をしながら『次回からはケアレスミスがないよう注意してください』と言っている場合、“ケアレスミスに注意しよう”と言葉だけで判断するのではなく、この不機嫌の本質は“今回のミスだけが原因なのか、何かが積み重なった結果なのではないか”など推察し、相手に他の原因にはどんなことがあるのかを確認することで、根本的な解決につなげることができます。

ITエンジニアは専門知識のプロフェッショナルです。日々、その知識を活かして技術的な課題に取り組んでいるため、言葉そのものに対しての論理的なアプローチは非常に得意です。しかし、言葉以外にも目を向けることで初めて相手の本音を引き出すことにつながります」

山内氏はこれらの3つを意識して行うことで、今の一般的なITエンジニアに不足しているといわれる点を補うことができ、より成果につなげられるのではないかとまとめる。

また、今回は対人力の「観察力・洞察力」にフォーカスしたものの、これらは「見る側」の視点だという。「皆さんは常に見られている側でもあります。相手にどう見せるのかも対人力の1つです。見る側でもあり、見られる側でもあることを忘れないでください」と山内氏。

対人力を身につけ、一歩先を行くITエンジニアを目指したい。

【取材協力】

トレノケート株式会社 山内 翼(やまうち たすく)氏
CTI認定(コーアクティブ・コーチ)、一般財団法人 日本教育推進財団 認定PMI®認定PMP®。
2017年よりトレノケートに在籍。15年間のIT企業での経験を活かしたプロジェクトマネジメント研修およびヒューマンスキルの中でも専門のコーチングも織り交ぜたヒューマンスキル研修を担当。プロジェクトマネジメント知識とヒューマンスキルの融和性を高めたコース運営を特長としている。
現在、トレノケートの全社プロジェクトにおいてプロジェクトマネージャも担う。その他、プライベート活動ではプロ・コーチやコミュニケーション・トレーナー育成プログラムに参画している。
https://www.trainocate.co.jp/

取材・文/石原亜香利

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