
■連載/折原一也のAudio&Visual最前線
190か国で1億3000万人の会員を擁する世界最大の映像配信サービス「Netflix」−−映像配信を高画質に視聴するべく、テレビセットメーカーのソニーが4Kブラビア”MASTER Series”に専用の「Netflix画質モード」を搭載した。その取り組みの全体像を解説していこう。
Netflixとソニーにより開催された「Netflix画質モード」の説明会
Netflixを代表する立場から説明会に登壇したスコット・マイラー氏は、Netflixが目指す映像体験の中核に、すべてのデバイスで簡単に使えるという「利便性」、そして「美しい映像体験」があると語る。
Netflixは推奨テレビなどを発表し、デバイスでの使いやすさを追求
日本のNetflix会員がテレビで視聴する割合は50%で、Netflix搭載スマートテレビにおける4K/HDR対応は3台に1台。これはスマホで視聴する割合の2倍にもなる。ちなみにNetflixが配信するHDR作品は200時間、4Kコンテンツは2000時間分以上にのぼる。
モバイルデバイス以上に大画面テレビで視聴されるNetflix
そんなNetflixが手がけた4K/HDRの作品を「クリエイター本来の意図通りにTVで見られるようソニーとNetflixが2年をかけて共同開発した」技術が「Netflix画質モード」だ。
テクノロジー会社であると同時にコンテンツ制作も手がけるNetflixとソニー両社だからこそ実現できた取り組みであると語る。