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2018.12.15

ドイツ・グラモフォン創立120周年!松本零士セレクトのカラヤン指揮楽曲を収録した記念カセット

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

Introduction

ドイツ・グラモフォン120周年記念の一環として、東京中目黒のカセットテープ専門店「waltz」より『松本零士×ドイツ・グラモフォン×ビームスT(カセットテープ+Tシャツ)』が発売された。もちろんカセットだけでなくCDも同時発売である。このアルバムはクラシックを愛する漫画家、松本零士がカラヤン指揮の演奏から厳選した楽曲が収録され、彼がカラヤンを描いたコミックからの抜粋した肖像をジャケットに使っている。

これを記念して12月6日渋谷トランクホテルにて、『松本零士セレクション/カラヤン ベスト・オブ・ベスト』『松本零士 不滅のアレグレット〈完全版〉』発売記念トークショーがおこなわれた。

Report

松本零士氏がクラシックと出会ったのは9歳か10歳頃だったという。道端に落ちているSPレコードを拾ってきては水洗いして電蓄で聞いていたという。SPレコードとはLPが発売される前のレコードでLPがロングプレイの略称だったのに対して、SPはスタンダードプレイの略称、78回転で、直径10インチか12インチだった。再生時間は片面5分しかなったのだが、その後、改良されて片面6分以上の収録が可能になった。

「当時のレコードは非常に割れやすかった。落とすと直ぐに割れた。レコードは電蓄につないだラジオから音を出していました」というエピソードから、純粋に針が拾った振動をホーンで増幅する蓄音機ではなく、針が拾った振動を電気信号に変換する電気蓄音機を使っていたことが分かる。電蓄の音楽信号をラジオのアンプとスピーカーを利用して再生していたのだ。さらに当時のSPレコードはシェラックと呼ばれる天然樹脂で固められたいたため衝撃に弱く、落としたりぶつけたりするとすぐにバラバラに割れてしまうものだった。これ以外にも松本零士氏は、軟鉄の針でなく鋼鉄製の針を間違って使ってしまいレコードの溝が削れて音が出なくなったとか、鉄製の針は使い捨てだったが砥石で研いで再利用していたこと、竹針も使ってみたが音が悪かった、針圧を調整するために消しゴムを載せたなど、SPレコードあるあるを披露、現在でも膨大なSPレコードのコレクションと、いつでもそれを再生できる電蓄を所有している電蓄マニアであることも明らかになった。

松本零士 不滅のアレグレット〈完全版〉』は単行本に未収録だった作品9点が加えられ、さらにクラシックの名曲CDが付属する

松本零士氏は生粋のクラシック好きであり、当時は歌謡曲を軽蔑していたが、思春期になってからクラシックの良さも演歌の良さも分かったという。マンガを描くときも常に仕事部屋にはクラシック音楽を流していたという。自身のコミックが映画化やテレビ化されるときには、作曲家に曲のイメージを伝えるために「ベートーベンの交響曲第3番、第2楽章、葬送行進曲」と楽章まで伝えると、そのメロディに合った楽曲ができあがってくる。作品の世界観を理解してくれる作曲家の才能に驚くと同時に、自分がクラシック音楽と出会えたことに感謝しているという。「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」「キャプテン・ハーロック」「クイーン・エメラルダス」の音楽も作曲家にクラシックの楽曲でイメージを伝えたという。

「多くのクラシックを聴き、多くの指揮者の演奏を聴き、指揮者の棒の振り方で個人の音楽への想いの違いを知った。自分の心情に合うのはカラヤンだった」と松本氏は語る。そんなカラヤンの名演奏から、選曲されたのが今回発売される「松本零士セレクション/カラヤン ベスト・オブ・ベスト」である。「私の青春はクラシック音楽に支えられた。自分自身の中で曲が映像化される。音楽の良かった映画は良く覚えている。「ジャニー・ギター」(邦題/大砂塵)、「風と共に去りぬ」は良かった」と語り、最後に「皆さんも好きな曲を聴いたら映像を想像して欲しい。頭の中に風景が浮かぶと思います、それが音楽の偉大さです、それは終わりのない無次元の世界です。どうか音楽を愛して楽しく触れ合ってください」と結んだ。

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