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2019.01.04

「何者でもない人になるべからず。A‌Iを使う側になれ!」メディアアーティスト・落合陽一

落合陽一

学問には適性年齢はない。これからは学び直しの時代

――社会人でもこれらを学ぶことは可能なのでしょうか?

 これら4つの要素は、教科ではなく学問です。学問には適性年齢がないので、いつ始めても遅くはありません。4つの要素をいかにして自分自身で学ぶのか、さらに、自分の子供にどうやって身につけさせるのか、著書では具体例を挙げて解説しています。

 また、これからは学び直しの時代です。政府も2017年、「リカレント教育」の拡充と5000億円の財政投入を宣言しました。リカレント教育とは、社会人を経た人たちに対する学び直しの機会です。今後はリカレント関連の環境や法整備も進んでいくでしょう。

――AI時代を生きるうえで、社会から求められる人材になるために必要なことは何でしょうか?

 今後、生きるのが大変になるのは、「何者でもない人」です。自分の中にある画一化されていない能力に、自分自身で価値をつけることが重要で、そこでは個人の訴求力が求められます。ロボットやAIのほうが精度の高い作業や思考ができるという前提のもとで、これらのテクノロジーでは代替できないような人材を目指すことが重要です。

 合理的で画一的な処理は、システムを用いて限界費用を安く抑えてコピーできます。最適化システムに足りないものは何か。それはシステムの外を目指すモチベーションです。

 現状のコンピューターには自分から「何かをやりたい」というような強い意志はありません。高いモチベーションはオリジナリティーを生み出す原動力になります。人間のモチベーションを喚起するきっかけとなるのは「好きなこと」です。好きなことを仕事にし、高いモチベーションを維持しながら働ける人は、ほかの人にはないオリジナリティーを発揮できるため、これからの社会で生き残り続けるでしょう。

――それでは「好きなこと」をひとつ、突き詰めていく、という姿勢が求められているのでしょうか。

「複数の柱」という考え方がこれからは必要だと思います。複数の柱というのは、自分の中に、柱となる専門性を2つ以上持つということです。

 僕の場合はアートとテクノロジーです。これからの時代は、唯一の得意分野、専門的スキルに特化するという選択はリスクが高くなります。そのスキルが必要とされる業界や仕事がいつ廃れるかわからない時代だからです。そういう時こそ、2つ以上の専門性を持ち、二足の草鞋を履きながら生活し、複数の柱を使って、新しい職業を創造する人が強いと思います。

――「複数の柱」という考え方はどのようにして育めばよいでしょう。

 自分を客観的に見ることです。好きなことややりたいことについて、考えて続けることが大事です。そして、好きなことは、ほかの人と違っている、ニッチであるほうが強みになります。

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