ベストヒットランキング29位 無糖強炭酸水
これまでウイスキーなどの〝割材〟需要がメインだった無糖炭酸水は、ウィルキンソンが牽引した〝直接飲用〟という新たな飲用スタイルにより、市場が拡大している。各社が新商品を続々打ち出す中、今年は、夏の猛暑もあって無糖炭酸水の中でも特に爽快な刺激とリフレッシュ感に直結する強炭酸水が人気を集めた。
(1)トップブランドのスパイシーフレーバー
アサヒ飲料『ウィルキンソン タンサン ドライ』95円(500ml)
2008年より10年連続で販売伸長を続ける炭酸水のパイオニア。キレの良いスッキリした味わいが人気だ。「20代男性の夜飲みシーンに着目したスパイシーフレーバーの『ドライ』を発売、飲用層を拡大しました」(アサヒ飲料・本松達朗さん)
(2)従来品の2倍以上販売
サントリー『南アルプススパークリング』100円(500ml)
強炭酸の刺激や爽快感に加え、天然水ブランドが持つ、清冽な空気まで体に取り込みリフレッシュできるという価値をアピール。「スノーピーク社との共同開発による新容器なども高評価につながっています」(サントリー食品・広報部)
(3)年間計画を上回る売れゆき
カナダドライ『ザ・タンサン・ストロング』121円(500ml)
使用する水はもちろん、炭酸の泡まで濾過して磨き上げることで、徹底的においしさを追求。「炭酸の強さだけでなく、水や泡の質、味にこだわったことが、多くの方に支持いただけた理由だと思います」(日本コカ・コーラ・広報部)
取材・文/原口りう子