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入社3年目の本音「微妙な変化で味が変わる『ガリガリ君』開発の難しさ」赤城乳業・高橋翔平さん

2018.12.06

実はとても繊細な『ガリガリ君』

以前あったグレープフルーツ味をリニューアルした時は、ガリガリ君の外側がグレープフルーツの皮の風味、中のかき氷は果汁感のある味とイメージしたんです。

「いいよ」「以前のグレープフルーツ味より美味しくなっているよ」と、研究室での開発段階では高評価を得られました。「いいねぇ」と社長のオッケーも得られまして、さあ工場で大量生産という時に問題が発生したんです。

「味が違うぞ!?」工場の試作品を確認した開発本部長が、開口一番声を上げた。「香料がおかしいよ」と長年、ガリガリ君に携わっている開発本部長に、すぐそう指摘されたのです。

香りを形作るフレーバーの原料は、“軽い成分”が抜けやすいという特性があったんです。研究室で使っていたフレーバーは、製造から時間を経たものでしたが、工場には原料メーカーから作りたてのフレッシュなフレーバーが入荷する。それを使ったものは、香りやすい“軽い成分”が強調されて、研究室で作ったものとは異なり、グレープフルーツの味のバランスが崩れてしまっていました。例えれば外側が皮、中が果汁をイメージしましたが、皮ではなく、葉っぱのような感じになってしまったのです。

グレープフルーツ味は特殊で、開封しなくても作りたてと比べ、日に日に味が変わっていく。何日置けば美味しくなるのか。ガリガリ君グレープフルーツ味を検証した結果、2週間熟成させたら、研究室で得られた味と同じになることがわかりました。

1本、70円からのガリガリ君ですが、微妙な変化で味や風味が変わってしまう、見た目と違い、実に繊細な商品なのです。

開発した新製品が生産される期間は総じて短いが、リニューアルを含め、彼が開発したガリガリ君には、まだまだ逸話が詰まっている。さらなる“ガリガリ君伝説”は後編で。

取材・文/根岸康雄
http://根岸康雄.yokohama

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