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2018.12.11

「もっともらしいウソ」を信じやすい人の特徴

 いわゆる“フェイクニュース”やSNSで拡散するデマ情報が社会問題となっているが、こうした「もっともらしいウソ」にダマされやすい人は、信じやすい性格だからではなく、「もっともらしいウソ」に意味を見出しているからであることが最新の研究で報告されている。

「もっともらしいウソ」を信じやすい性格特性は?

 人は見たいものを見たいように認識していることが各種の研究で明らかになっているのだが、性格特性によってこうした傾向が高い人々がいる。無作為な、あるいは無意味な情報の中から規則性や関連性を見出す知覚作用のことをアポフェニア(apophenia)というのだが、このアポフェニアの傾向が高い人は「もっともらしいウソ」を信じやすいことが最新の研究で示されている。

 オーストラリア・メルボルン大学とカナダ・ヨーク大学の合同研究チームが今年10月に「European Association of Personality Psychology」で発表した研究では、実験を通じて「もっともらしいウソ」を信じる度合いと性格特性の関連性を探っている。

 297人の大学生が参加した実験では、各人の知能とアポフェニアの程度を計測する一連のテストを行なった後、さまざまな短い文書が提示されてその文の内容がどれほど信用できるか採点をする課題が行なわれた。

 文章の内容は「もっともらしいウソ」と「ありふれた事実」、さらに「含蓄のある真実」の3種類が混ぜられていた。「もっともらしいウソ」は例えば「隠された意味は比類なき抽象的な美に姿を変える」や「完全性は無限の現象を鎮める」などの意味がありそうでいてナンセンスな文章で、一方の「含蓄のある真実」とは例えば「創造的な大人は生き残った子どもである」などの巧みなレトリックで表現された文章である。

PsyPost」より

 収集した回答データを分析した結果、アポフェニアの程度の高い者は「もっともらしいウソ」をより信用できるものであると高評価していることが明らかになった。つまり高アポフェニアはダマされやすいということになる。一方で高知能の者は「もっともらしいウソ」をより敏感に見抜いて低評価を与えていることも判明した。

 かといって高知能の者がすべての文章を低く目に評価しているということもなく、「もっともらしいウソ」のみを選んで低く評価していたのである。やはり知能は「もっともらしいウソ」を特定する能力に関係しているということになる。

 その一方で高アポフェニアは総じてどの文章も高評価していたのだが、これは彼らが信じやすい性格だからではなく、「もっともらしいウソ」を見抜く能力がないことによるものであることを研究チームは指摘している。

 実験参加者は大学生のみで規模も小さい実験であることから、あくまでも仮の結論であることを研究チームは認めているが、SNSなどに溢れる「もっともらしいウソ」に我々はもっと敏感であらねばならないと注意喚起を促す話題だろう。

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