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生活習慣病のリスクが高く、抑うつ症状が強い?働く人こそ注意したい社会的時差ボケ「ソーシャル・ジェットラグ」

2018.12.09

現代人の体内リズムを乱す要因として、近年研究が増えてきている「社会的時差ボケ(ソーシャル・ジェットラグ)」。この社会的時差ボケが大きいほど、肥満や生活習慣病のリスクが高く、抑うつ症状が強いという。いったいこの新しい時差ボケとはどのようなものなのか。

明治薬科大学 リベラルアーツ 駒田陽子准教授に聞いた。

ソーシャル・ジェットラグとは?

今年8月、目覚め方改革プロジェクトが、設立記念メディアセミナー「目覚めと体内リズムの重要性~起きている時間を有意義に過ごすために~」を開催した。そのセミナーのうち、明治薬科大学 リベラルアーツ 駒田陽子准教授の講演「体内リズムの重要性 -睡眠負債とソーシャル・ジェットラグ」について、興味深い内容が紹介された。

睡眠負債と、社会的時差ボケ(ソーシャル・ジェットラグ)とは相関関係があるというのだ。そもそもソーシャル・ジェットラグとはどのようなものなのか。駒田准教授は次のように解説する。

「『ソーシャル・ジェットラグ』は、社会的なスケジュールと個人の体内時計が合わないことを指します。例えば、本当は朝8時くらいまで寝ていたいのだけれど、会社や学校に遅刻しないように目覚まし時計を使って6時頃に起床しなくてはいけない、とか、夜はもうちょっと起きていて好きなことやっていたいなあと思っていても翌日のことを考えるとそこそこで寝ないといけない、ということを多くの方が経験されていると思います。平日は会社のスケジュールに合わせているが、休日になると夜ふかし朝寝坊をして、体内リズムが乱れてしまう。海外旅行に行くと時差ボケになりますが、日本国内に居たままでも、社会生活を送るために時差ボケ状態になってしまう人がいるということです」

この「ソーシャル・ジェットラグ」という概念・現象は、ドイツの研究者が2006年に提起したものだという。

「ソーシャル・ジェットラグは日本に独特の現象ではなく、多くの国で話題になっています。ヨーロッパで集められたデータベースからは、ソーシャル・ジェットラグを示さない人の割合は1割程度で、7割の人が少なくとも1時間、3割の人で2時間以上のソーシャル・ジェットラグを示すと報告されています」

ソーシャル・ジェットラグがもたらすリスク

このソーシャル・ジェットラグの状態を続けていると、どのようなリスクがあるのだろうか。

「ソーシャル・ジェットラグが大きいほど、肥満や生活習慣病のリスクが高く、抑うつ症状が強いことが研究によって明らかになっています。また、休日に崩した睡眠リズムよるソーシャル・ジェットラグの影響は、翌週の前半まで及び、仕事などのパフォーマンスを低下させることが分かっています」

ソーシャル・ジェットラグに陥りやすいビジネスパーソンの傾向

ところで、ビジネスパーソンの中では、どんな人がソーシャル・ジェットラグに陥りやすいのだろうか。

「個人の睡眠覚醒や行動の時間的指向性をクロノタイプと呼ぶのですが、クロノタイプが夜型の人はソーシャル・ジェットラグになりやすいです。夜型タイプの人は、午後から夕方、夜にかけて活動のピークがあり、夜は遅い時間帯まで眠気を感じません。しかし朝は仕事に遅刻しないよう起床する必要があるので、どうしても睡眠不足になりやすく、睡眠負債が蓄積します。仕事のない週末は、睡眠負債を解消しようとして起床時刻を遅らせるため、午前中の時間帯に光を浴びられず、睡眠相は後退しやすくなります。人によって目覚めやすい時間帯や快適な活動時間帯はばらつきがあるのですが、これに比べて社会が求めるスケジュールは画一的ですよね。フレックスタイム制を導入している企業は4.3%程度、テレワークを導入している企業は11.5%程度にすぎません。仕事の時間帯を、もう少し個人の裁量に任されるようになれば、夜型タイプの人もソーシャル・ジェットラグを防げるでしょう」

駒田准教授によると、他に、通勤時間が長い人、無理に朝活をしている人、平日に睡眠時間を確保できていない人、睡眠負債が蓄積している人、夜にPC作業をしている人もソーシャル・ジェットラグに陥りやすいという。

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