利用可能な店舗は一長一短だがJCB対応のLINE Payは強い
続いて決済が可能な店舗をまとめた。
生活シーンでとく使うコンビニやドラッグストアなどでの利用に対応し、PayPayもLINE Payも順次拡大されている。PayPayの場合は利用可能な店舗の拡大を待つしかないが、LINE Payの場合は前述したように、JCBかQUICKPayに対応していればよい。特にJCBが利用できる店舗は3300万件以上ある。チャージ残高が中途半端に余ってしまったことを考えるとやはりLINE Payの使い勝手がよいことがわかる。
一方PayPayにはヤフーが持つeコマース基盤がある。Yahoo!ショッピング、ヤフオク!、LOHACOがそれだが取扱金額には約2.1兆円の規模(決算説明会資料より)があり2019年2月よりPayPayを使ったオンライン決済に対応する。方LINE Payの決済高は約1兆円。Yahooのeコマースすべての取引がPayPayで行われるのは現実的ではないが、決済高の規模では十分LINE Payに張り合えるといえよう。
Yahoo!ショッピング、ヤフオク!、LOHACOでは2019年2月からPayPay決済に対応する。
LINE Payの決済高(決算説明会資料より)。2018年Q3で2,610億円の取扱があるので、年間では約1兆円の決済高になる。
LINE PayとPayPayの違いで一番特徴的なのはLINE Payが完全なキャッシュレスを目指している一方、PayPayはスマホアプリを使った決済に特化していること。その証拠にPayPayが使える店舗はスマホアプリ中の地図に表示してくれる。
またどちらもインバウンド向けの施策としてLINE PayはWeChat Payと提携しPayPayはAlipayと提携している。2019年の各社動向が見逃せない。
PayPayアプリでは図のようにPayPayが利用できる店舗が地図上で確認できる。
文/ぺったん総研