
■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
今年も11月後半となり、すでに2019年の手帳を購入した人もいるかもしれないが、もしこれから探そうという人がいたらぜひ今回の記事を参考にしてもらいたい。今回取り上げるのは「株式会社デザインフィル」から発売されているシステム手帳の『PLOTTER』だ。
私の場合、予定管理は専らGoogleカレンダーに頼っているため、スケジュールはスマホで見る生活になっている。しかし、やはり手帳の魅力というものはあるもので、何とかして自分の生活に手帳を取り入れられないかと考えていた。その時に気が付いたのは、「仕事のタスク管理やアイデアだしはバインダーやノートといった紙に頼っているのだからそれらの機能をシステム手帳に求めてはどうか」、ということだった。その視点で探して購入したのが今回紹介する『PLOTTER』である。所有欲を満たしてくれる手帳本体、よく考えられたリフィルなど、『PLOTTER』 の魅力を写真も交えて紹介しよう。
『PLOTTER』 とは?
『PLOTTER』 は「株式会社デザインフィル」から発売されている6穴リング式システム手帳である。名前の「PLOTTER」には「計画する人、主催する人、構想する人」といったブランドが目指す哲学が込められているそうで、クリエイティブな人生を楽しむ人がアイデアを生み出し、発想をカタチにすることを文房具の立場からアシストすることを使命に置いているそうだ。『PLOTTER』では主に3種類の手帳本体を展開しており、本革6穴リング式である点は共通しているが、本体に使われている牛革のタイプにより「Puebro」「Horse Hair」「Shrink」と分かれている。今回私が購入して紹介するのは「Puebro」のバイブルサイズ、ネイビーのカラーだ。
『PLOTTER』の特徴
◆とにかく軽くて薄くてシンプルなバインダー
私がこの手帳に惹かれた一番のポイントは、やはりバインダーがとにかく軽くて薄い点。それもそのはずで、このバインダーは大別すると「革」「リング」「バックプレート」の3つのパーツしか使われておらず、革をリングとバックプレートで挟み込むシンプルな構造をしている。
この「バックプレート構造」と呼ばれる構造のおかげでシステム手帳としては驚くほどの軽さと薄さを実現しており、スタイリッシュな印象を与えていることが分かる。
また、このシンプルな構造のおかげでほぼ180度の角度でページが開き、フラットな状態で書き込むことができる点は、ハードな手帳ユーザーこそより惹かれる点ではないかと思う。
細かい点だが個人的にはこの手帳で使われているバックプレートが大変気に入っていて、マットゴールドのバーが差し色のように背面に入っているデザインは見ていて惚れ惚れするくらい美しいと思う。