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2018.12.03

人気アプリ「ボケて」「TVer」を世に送り出した社長に聞くヒットアプリ開発秘話

自社アプリで中国を皮切りに世界制覇を狙う! ヒットアプリをつくる秘訣とは!?

「ボケて」、「TVer(ティーバー)」などヒットアプリを連発するブレイブソフト。500万~1500万ダウンロード(以下DL)が相次ぐ。ヒットをつくる秘密はどこにあるのか、海外展開も積極的に進める同社の菅澤英司代表取締役社長に聞いた。

「TVer」は3年間で1500万DL!!

――さまざまな事業を展開されていますが、売り上げ比率を教えてください。

アプリの受託開発が50%以上です。30~40%が「eventos」(イベントス)などのBtoB向け自社アプリ開発、「ボケて」などのBtoC向け自社アプリ開発です。

――創業13年目ということですが、創業当初はどんな事業をしていましたか?

ガラケーだった時代、iモード向けのアプリ開発をしていました。その後10年前にスマートフォンが発売され、スマートフォンの時代が来るのを確信し、全力でスマートフォン向けアプリをつくっていました。

――最もヒットしたアプリは何ですか?

「TVer」です。3年間で1500万DLされています。これはテレビ局が集まってリリースしたアプリで、ドラマなどの見逃し配信をしています。

テレビとは違うUI(ユーザーインターフェース)が必要で、ユーザーがストレスなく使えるように、また動画を大量の人が見るとサーバーに負荷がかかりますが、高負荷な状況でも安定運用できるように工夫しています。

――スゴイですね!「ボケて」は550万DLされてるということですが、ヒットアプリを開発する秘訣は何ですか?

私個人が300本以上、会社全体で500本以上アプリの開発に携わってるので、こうやったら当たるというのが経験値としてあります。

「ボケて」の場合、Webサイトで人気になっていました。面白いものを見て笑いたいという需要があると判断し、リリースしました。

アプリを立ち上げてすぐに面白いものが目に飛び込んできます。画像で一言ボケて、それを見た人が星で評価するというシステムなのですが、星の多い順に表示されます。今、一番面白い画像が真っ先に目に飛び込んでくるという仕掛けです。

エンジニアの役員が6名中4名も

――クライアントはどうやって獲得していますか?

Googleで「アプリ 開発実績」で検索するとNo.1になっています。またFacebookなどのSNS上では社長やキーマンとの繋がりが1000人以上。そういった経路から、ほぼ毎日お問い合わせを頂いております。またリピーターも多いです。

検索エンジンで上位表示されるのは、アプリの開発実績もありますし、会社の比較サイトでも紹介されてますし、社員が毎週毎日ブログを更新してることもあると思います。SEO対策には、全くお金を使っていません。

――そうすると営業マンはいらっしゃらない?

3人ぐらいいます。主に自社製品である「eventos」のクライアント開拓が仕事です。1ヵ月以内にイベントのアプリが開発できるというもので、「東京ゲームショウ」などに使われています。

――断る仕事もあるのですか?

ゲーム開発はお断りしています。その他、当社の方針である“リアルの生活を豊かにする”というコンセプトに合わないお仕事はお断りさせていただくこともあります。

――メンバーのエンジニアはどんな人が多いですか?

バンドをしていたり、元全国レベルのスポーツ選手だったりと個性的な人が多いです。また、中国・ベトナムの子会社からも人員を移籍させてるので国際色豊かです。後はイベント好きなどアクティブなエンジニアが多いですね。研究室のようなイメージではなく、楽しくやっています。

――優秀なエンジニアを獲得できるのはなぜでしょうか?

“エンジニアのための会社”を打ち出してるからだと思います。他の会社はCTO(最高技術責任者)にエンジニアがいるぐらいですが、当社では私を含め役員6名のうち4名がエンジニアです。管理部長もエンジニア出身なので、エンジニアの気持ちが分かりやすいです。

エンジニアには生涯現役でいたいコースと幹部になるコースを選べるようにしています。

エンジニアは不足していますが、他社ほどではありません。今年はすでに10人以上採用しました。求人は求人サイトへの広告出稿やセミナー開催のほか、スカウト、リファラル採用で行っています。良い人がいれば「いきなりディナー制度」といって食事にお誘いします。

今月、島根に子会社を設立!多様な働き方を担う

――今まで苦労されたことはありますか?

3年前、組織改革を行ったところ、2年連続で創業からいた社員が20名辞めました。それまでは人事評価システムも私の裁量で決めていたのですが、部署単位で上長が評価するように変えました。

それが合わない人が辞めたのですが、一時期現場は混乱しました。ですが、その危機を乗り越えた後は結果的に業績が伸びています。

――もはやベンチャーではないと?

ベンチャーのままでいたいですね。小さい集団で大きな未知なものにチャレンジしていく企業でありたいです。

――中国とベトナムに進出されているのはなぜですか?

中国に進出した10年前は人件費が安かったのです。ベトナムは4年前に進出したのですが、まだ人件費が安いです。中国市場で「eventos」を始めとする自社製品を売っていきたいという思いもあります。「eventos」は世界中の言語に対応しています。

――子会社づくりは今後も進めるのですか?

今月、島根県に子会社「ブレイブスタジオ」をつくりました。今後、仕事の在り方が多様化していく中で、自然に囲まれ美味しい物を食べながらモノ作りをしたい人は増えると思います。島根出身の幹部がいたので、第一弾が島根県になったのですが、これが成功すれば北海道、金沢なども拠点作りを検討しています。

――現在は海外よりも国内の拠点づくりに注力しているのですか?

両方です。北京・成都のほかに、大連などに拠点をつくっていきます。現在は、「アジアの時代」だと言われています。中国、ベトナムを制した後、他地域にも展開していきたいですね。ベトナム子会社は利益が出ているので、ベトナム向けの事業もやっていきたいです。アジアを制したら、欧米にも進出します。

力あるエンジニアはAIに代替されない

――今後の展開を教えてください。

「eventos」に今年調達した1億円を全て投資しました。自社事業に注力していきます。

――堀江貴文、落合陽一著「10年後の仕事図鑑」に、エンジニアは自動化AIに代替されると書いてありましたが、そのことについてどう思いますか?

煽り過ぎだと思います(苦笑)。確かに10年前はプログラミングは4年間大学に通わなければ習得できないものでしたが、現在は主婦が1ヵ月勉強すればちょっとしたプログラミングができます。

プログラミングで何かつくっただけでは価値が高くありません。ですが、当社のエンジニアのような企画・デザインするエンジニアは今後ますます価値が高まっていくと思います。

――すみません、最後に。カラオケの十八番はありますか?笑

サザンの「希望の轍(わだち)」、ビートルズの「Hey Jude」です。数カ月前も社員旅行で歌いました。歌は上手いと言われます(笑)。

――ありがとうございました!

■プロフィール■
菅澤英司(すがさわえいじ)
株式会社ブレイブソフト代表取締役
1981年10月生まれの37歳。東京都出身。法政大学情報科学部コンピュータ科学科ソフトウェア工学専攻。大学2年のときにITベンチャーでアルバイトを開始。大学よりもアルバイトに熱中し、卒業時点で独立できるレベルの技術力・営業力を習得。大学の友人数名でベンチャー企業を創業したが、1年後に幹部メンバーの価値観の不一致を感じ、単独で2005年4月にブレイブソフトを設立。

取材・文/稲垣有紀

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