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2018.12.02

【2020年以降の日本を語る】夢物語を実現できる世の中にしよう・ABEJA岡田陽介社長

仕事中ふと「これは日本の国全体が抱える問題じゃ?」と思う瞬間はないだろうか。しかも現場を知る人間だからこそ、問題がクリアに見えてしまう……。そこでこの連載では各業界のオピニオンリーダーに「現場から見える未来へ提言」を語ってもらう。第1回はAIの社会実装事業に取り組み、急成長する株式会社ABEJA代表取締役社長・岡田陽介氏(29)に話を聞いた。

2018年2月22日にABEJAが開催したAIカンファレンス『SIX2018』登壇時の岡田氏。イベントには様々な企業のIT担当者、経営幹部等が1000人以上集結した。

AIは既に各産業で広く活用されている。小売店なら「この性別、年代と思われるお客様が何時何分に来店し、この棚を見てこの商品を買った」といったデータを取得・解析し、データに基づいた仮説検証を行うことで、どんな商品を仕入れてどの棚に並べるかなど店舗運営を最適化できるのだ。ABEJAは小売業のほか、インフラ、建設、医療、広告、放送、金融など様々な企業にAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を提供、社会実装を行う企業。同社の創業者・岡田氏はどんな課題を語るのか。

「夢物語」を実現できる世の中にしよう!

夏目 岡田さんはまだ「ディープラーニング」という言葉がまったく知られていなかった2012年にシリコンバレーから帰国してABEJAを起業されていますね。

岡田 ええ。

夏目 当時は、「何を夢物語のようなことを」と言われながらAIプラットフォームの営業活動を進めたとも聞いていますが……。そんな岡田さんにとって現状はどう感じられますか?

岡田 日本のビジネスは、既に顕在している課題やニーズに対して解決策を考える「課題解決型」でした。今までは多くの企業が「こういうことに困っている方がいるから当社の技術で改善しよう」と新製品を生み出してきたはずです。しかし、この体質を変えていく必要性を強く感じます。現代は、既に先進国では文化が成熟し、モノに溢れているため、困りごとは多くありません。そのため、新しいサービス・製品が生まれにくいのです。

夏目 冷蔵庫やクーラーなどの白物家電でも、あまり使わない機能を付けて「新製品です」と売り出している場合が多いと感じます。

岡田 そうかもしれませんね。では、今後は何が必要かと言えば、あるべき世界を提示して、事業をおこす「未来創造型」のビジネスが求められているのではないでしょうか。そのため必要なのは、「想像力」――いえ「楽しい妄想」であると言っていいかもしれません。例えば「iPhone」はユーザー側のニーズから生まれた商品ではありません。スティーブ・ジョブズの想像力によって生まれました。いわゆる「ガラケー」全盛期、誰も「iPhoneがほしい」とは言わなかったはずです。

夏目 「Amazon Echo」も、無人コンビニの「AmazonGO」も同じですよね。

岡田 おっしゃる通りです。極端な例ですが、イーロン・マスクは「火星に行くという選択肢を増やすことが人類にとってもよいことだ」と言っています。この計画の成否はわかりませんが「楽しい妄想」の多くは失敗するのだから、その姿勢は見習うべきものです。さらに言えば、失敗でさえ肯定すべきものです。失敗から成功が生まれることは海外では「コモンセンス」にはなっていますが、日本の「常識」にはなっていません。ちなみにシリコンバレーでは、起業家の経歴がデータベース化されていて、投資家の中には「2~3回失敗したヤツにしかお金を出さない」と言う方もいます。日本にも、こういったカルチャーが必要です。

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