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【海外で輝く人】大企業の安定を捨て、途上国の貧困層が稼ぐ仕組みを作る

2018.11.24

月給100万円から8万円に

マレーシアでの仕事は予想以上にハードだった。各自、ひとつずつ事業を任されるため、結果が出なければ全てその担当者の責任になる。朝8時に会社に行き、夜の12時ごろまで仕事をして帰宅する。日本で会社に勤めていた頃と変わらない生活だったが、当時はインセンティブもなく、月給は8万円ほどだった。成果を出さなくてはいけないというプレッシャーで、精神的にも体力的にも辛い日々が続いた。しかし、気分転換をする時間も、ましてや不安で泣いている時間もなかった。仕事をしていないのが1番不安だったので、とにかく時間が許す限り仕事をした。季節が変わる頃には、仕事の流れや結果の出るプロセスがわかってきた。掲げられた目標も達成し、少しずつ余裕が出てきた頃、知人から「バリの貧困層をドライバーとして育てたい」と、相談を受けた。そこでもえこはSNSを使い、日本人観光客の斡旋をすることにした。Instagramで日本人観光客を集め、現地のドライバーを紹介するのだ。料金はドライバーに給与として支払い、車の購入や修理のための経費を引き、残った分はドライバーへのボーナスとして貯めている。バリの人は貯金をする習慣がなく、いっぺんに渡すと、すべて使ってしまうのだ。そこで、家族が集まるお祭りの前などに、ボーナスとして渡すようにした。もえこの元には1円も入ってこない。今後は、ドライバー自身がSNSを使い集客ができるよう、マーケティングなどのノウハウを教えていく。お金をあげるだけでは継続的な支援にはならない。自分たちで動き、自分たちでお金を稼ぐ仕組みを作らなければならない。バリでこのモデルケースが出来れば、今後、他の国や地域に広げたいと考えている。

情報は選択肢となる

マレーシアに来て1年がたった。相変わらず不安は尽きないが、どこに行っても食いっぱぐれることはない生きる力がついた。環境はもちろん、考え方も変わったが、一番大きな変化は、選択肢が何百倍にも増えたことだ。同僚には、子供がいる人や、フリーランスで世界各国で仕事をしている人がいる。会社内では「どこの国で子育てする?」「今度はどこに移住しようかな。」そんな会話が日常的に交わされる。日本で就職することを決めた4年前は、海外で働くには、海外支社がある会社に勤めて、転勤の希望を出すしかない、と思っていたが、今は海外で働くための選択肢が山ほどあることを知っている。また、他人の選択肢も広げられることもわかった。マレーシアにいても違う国での仕事の選択肢(雇用)をつくることができるのだ。

もしやりたいことがあるのなら、まずは情報を集める。やる、やらないかを決めるのはその後で良い。情報は選択肢となるからだ。そして、目の前にチャンスがやってきたら飛び込むこと。その先に求めている未来が待っているから。

【取材協力】

森もえこ
1992年生まれ。神奈川県出身。
大学卒業後、大手物流企業の総合職として就職。2年5ヶ月勤務した後、退職し、起業。現在はマレーシアのIT会社でコンテンツ販売のプロモーション、個人起業家のマレーシア進出サポート、バリ島人材育成、日本での女性専門起業スクールを運営。
http://lifeofficeim.com/

文/岡のぞみ
起業・PRコンサルタント。大手企業での1500件以上のPR経験を活かし、女性の起業やPRをサポートしている。

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