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2018.11.19

今年のキーワードは「新小売」中国の消費パワーを示す独身の日

中国では、毎年11月11日は数字の“1”が並ぶことから『独身(シングル)の日』(双11、ダブルイレブン)と呼ばれている。この日は、ネット通販を中心に大規模なセールやキャンペーンが行わるのが近年恒例化。

年間で最も消費が旺盛になることから、その売上動向が注目されている。

米中貿易摩擦の影響により、景気減速懸念のある中国だが、今年も『独身の日』は盛大に行われ、中国の消費のパワーを感じさせるものとなった。

ネット通販大手の『独身の日』の売上高は今年も過去最高を更新

中国ネット通販最大手のアリババグループは、『独身の日』の1日だけで取引額が過去最高の前年比+26.9%の約2,135億元(約3.5兆円)を記録した。また、ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)のセール期間中の取引額は同+25.7%の約1,598億元(約2.6兆円)と、こちらも過去最高を更新。

大手2社で、昨年のブラックフライデーとサイバーマンデーの約5倍を売り上げる

小売のイベントというと、米国では感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、大規模なセールが始まる。また直後の週末には多くの人が実店舗で下見をして、週明け月曜日はネット通販が活況となることから「サイバーマンデー」と呼ばれている。

米国では、この「ブラックフライデー」と「サイバーマンデー」が年間で最も売上げが見込める日として注目されているが、今年の『独身の日』の中国ネット通販大手2社の売上高は、2017年の「ブラックフライデー」と「サイバーマンデー」で記録された売上高合計の約4.6倍にものぼる。

今年のキーワードは「新小売」

今年の『独身の日』は、ネット通販事業者が「新小売(ニューリテール)」をキーワードに打ち出していた。「新小売」はオンライン店舗とリアル店舗の融合によるイノベーションとして、アリババグループの馬雲社長が2016年に提唱したもの。

そして「新小売」が提唱されて以降、アリババだけに限らず、その他のネット大手企業もリアル店舗の運営に乗り出した。

例えば、アリババグループは通販サイトの天猫(Tモール)だけでなく、傘下のスーパーや出前アプリ、出資しているリアル店舗など、グループを挙げて一斉にセールを実施。その他のネット通販事業者も、オンライン店舗とリアル店舗との連動による相乗効果により、売上げを伸ばしたと見られている。

「独身の日」は中国にとどまらず、世界的なイベントへ

アリババグループは今年の『独身の日』に傘下の東南アジアでネット通販を運営するラザダの取引額も計上した。また海外からの取り寄せも拡大しており、日本企業も恩恵を受けていると考えられる。こうした国を超えた取引(越境EC)の拡大により、『独身の日』は中国にとどまらない世界的なイベントになっていくと期待されている。

出典元:三井住友アセットマネジメント株式会社

構成/こじへい

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