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2018.11.15

過労死防止啓発月間に意識したい「死」、働き盛りが死なないためにすべきこと

11月は「過労死等防止啓発月間」だ。過労死というと、長時間労働やストレスなどで自死を選択したり、突然の心臓や脳血管の疾患により命を落としてしまうというイメージがある。

多くの有名企業の産業医として活躍する神田橋宏治医師は、「仕事、家庭の大黒柱となっている働き盛は、今“死”について考えてみてはいかがでしょうか」と語る。

「私は産業医として、企業で働く人のさまざまな心と体のトラブルに向き合ってきました。過労死の基準は、死亡する直前の1か月に時間外労働が100時間を超えていること。または、死亡する直前の2~6カ月の平均が80時間超となることです。週40時間の労働の他に、100時間も働けるのは、健康に自信がある人が多く、そういう人こそ体力を過信し、無理を重ねた結果、ある日突然命を落としてしまうことがあるのです」(神田橋さん・以下「」内同)

過労で命を落とす……その予防のためには睡眠時間を確保すること。

「1日6時間以上、できれば7時間の睡眠時間を確保していれば、突然死のリスクを軽減できます。それは、睡眠により体内が“回復”するからです。過労死といわれるものの多くは脳出血、脳梗塞といった脳疾患、心筋梗塞、大動脈解離といった血管疾患です。これらはリスクファクターとして喫煙、糖尿病、高血圧、脂質異常症などによる動脈硬化に加えて、過労が引き金となってある日突然起きると考えられています。人間ドック等を受けている段階では、そもそもこれらの病気ではないので病気そのものは発見できません。一方、その前段階である動脈硬化や、リスク因子である糖尿病等は把握できます」

過労死を考えることは、人生を考えることにつながる。

「今、あなた自身が突然死んでしまったら、残された家族はどうするのか。働き盛りはお子さんもまだ親の手が必要でしょうから、これからどうしていくか。住宅ローンや親の問題、仕事、自分が本当にやりたかったことなどを考えると、“まだまだ死ぬわけにはいかない”と思うでしょう。最もお金がかからず手軽な予防方法は眠ること。“睡眠は命を守る”と思ったほうがいいですよ」

同時に、働き盛りが意識したいのは、日本人の死因の第一位「がん」対策だ。2017年の厚生労働省の調査によると、がんで亡くなる人は、全体の27・9%を占めている。

「がん早期発見、早期治療などといいますが、がんの初期は自覚症状がないために、なかなか見つかりにくい。また、どこに発生しているかも問題になります。前立腺や甲状腺のがんは緊急に命にかかわるというケースが少ないですが、肺、肝臓、膵臓 、胃、大腸のがんは死亡リスクが高い。女性はそのほかに、乳がん、子宮体がん 、子宮頸がんにも注意をしなければなりません」

こまめに検査をしていても、発見されないケースも多いというが、それでも検診は受けたほうがいいのだろうか。

「検診は受けたほうがいいです。しかし、検診にもリスクがあることを見落としている人は多いです。例えば、CTをとると被爆し、がんのリスクが1%上がるなど、検診のメリットとデメリットを知っている人は少ないです。気になる人は会社にいる産業医に相談してみてはいかがでしょうか」
がんは医療で予防できる。

「胃がんの9割以上がピロリ菌由来です。これを抗生物質で除去すれば、胃がんのリスクを減らせると考えられています が、慎重に考えなければなりません。というのも、胃がんの99%にピロリ菌がいること、ピロリ菌がいる人では、いないひとに比べて約100倍胃がんにかかりやすいことはわかっているのですが、ピロリ菌を除菌すると胃がんを減らせるかどうかは実はまだ医学的には結論が出ていないのです。消化器内科を専門にしている医師もそう考えていますし、私も同感です。他にもウイルス性のがんとして、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス の感染が原因となる肝臓がん、ヒトパピローマウイルスの感染が原因となる、子宮頸がん、肛門がん、膣ガン 、中咽頭がんなどがありあす」

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