人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.11.22

現代人は5000人の顔を憶えられるってホント?

 一説では狩猟採集時代のコミュニティは20〜30人程度であったとされ、農耕社会になってからも日常での人的交流は多くても100人くらいと言われている。我々はそれほど多くの人の顔を憶えなくていい暮らしをしてきたのだが、しかしながら現代人は人の顔を憶える能力を飛躍的に向上させているようだ。我々は5000人もの人間の顔を思い出せるというのだ。

現代人は5000人の顔を憶えられる

 仕事上のコネクションであれソーシャルな交流であれ、我々が関係を保っていられる人的交流の人数はどんなに多くても250人程度といわれている。したがって我々は多くても250人ほどの顔が憶えられれば生活に支障をきたさないのだが、その一方で現代の大都市での生活では毎日数え切れないほどの人々の顔が目に入り、またテレビなどのメディアに登場する有名人やスポーツ選手などの顔もひっきりなしに見ている。

 このように“憶える必要のない顔”に満ち溢れた生活を現代の我々は送っているのだが、では実際のところ我々はどくらい赤の他人の顔を憶えていられるのだろうか。英ヨーク大学の研究チームがこの課題に取り組んでいる。

 実験参加者はそれぞれの人生の上でこれまで見たことのある顔をどのくらい思い出せるのかを1時間かけてカウントしてもらった。例えば小学生時代のクラスメイトからその後の学生生活で会った人物、社会人になってから接した人物などを順番に思い出してもらったのだ。名前はわかってもわからなくてもよい。

 さらに実際に接した人以外でも、その時代のタレントや俳優、スポーツ選手、政治家、ミュージシャンなども順番に思い出してもらい加算された。

The Guardian」より

 続く課題では、参加者に数千枚もの著名人の画像を見せて知っているかどうか回答してもらった。正確を期するために、それぞれの著名人の画像は2枚ずつ用意されている。もちろんこの場合も著名人の名前はわかってもわからなくてもよい。

 収集したデータを分析したところ、人々が思い出すことができた人物の顔は1000人から1万人と人によってかなりの差があることが明らかになった。おそらく年齢や居住地なども影響しているのだろう(18歳から61歳までの25人の実験参加者は平均年齢は24歳。男性10人、女性15人)。

 研究チームがこのデータをさらに分析したところ、今の我々は平均して5000人の顔を憶えていられることが導き出された。我々は“憶える必要のない顔”を5000も憶えられる能力を持っていたのだ。

 これは明らかにオーバースペックな能力なのだが、研究チームはこれを自然界では珍しくないオーバーキル(overkill)という現象であると説明している。オーバーキルは相手へ必要以上の攻撃を行うことを指し、過剰殺戮、過剰攻撃などと訳されるが、例えばある種の毒グモは馬をも殺傷できる強烈な毒を持っているのだが、もちろん彼らは殺した馬を食べるわけではない。

 人間の“顔認識”の能力は実はかなり優れていることがわかったのだが、ひょっとすると今後さらに進むSNSをはじめとするネット社会において必要とされてくる能力であり、意識するしないに関わらず我々は自ずとこの能力を高めているのかもしれない。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年12月15日(土) 発売

DIME最新号の特別付録はCOMPLYの「高級イヤーチップ」!大特集は「<超保存版>2019年トレンド大予測」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ