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マクラーレン「600LT」は公道で走れる最速の超辛口スポーツカーだ!

2018.11.10

商品として魅力的か?★★★★★(★5つが満点)

 ほとんどの自動車メーカーがSUVを生産したり、計画中であることを明らかにしている中で「SUVやクロスオーバータイプのクルマは造らない」と公言している数少ない存在がマクラーレンだ。「600LT」の発表の席でも、それを強く訴えていた。

「マクラーレンは今後も、カーボンファイバー製シャシーのミッドにエンジンを搭載した2座席スポーツカーしか造らない」

 なんとも潔いというか、頑なな姿勢だ。

「圧倒的な性能によって、ドライバーを徹底的に楽しませる軽量のスーパースポーツカーを生産することが我々の使命です」

 マクラーレン・オートモーティブ最高経営責任者のマイク・フルーイット氏の言葉はいつも変わらない。そして、「600LT」は、アルティメット、スーパー、スポーツと三段階に分かれているマクラーレンのシリーズの中のベーシックなスポーツシリーズを発展させた特別限定モデルだ。600はエンジン馬力で、LTはLong Tailの頭文字。1990年代の「F1 GTR Long Tail」から命名された。その後、2016年にスーパーシリーズをベースに「675LT」と「675LTスパイダー」が誕生し、「600LT」は4番目のLTだ。

「エアロダイナミクスの最適化、パワーアップ、軽量化、サーキット指向のダイナミクスなどを施すことで、より一層のドライバーとクルマとの一体感を向上させることがLTシリーズのDNAです」(コマーシャル・オペレーションディレクターのアレックス・ロング氏)

 生産台数は未定だが、生産期間が1年間と定められている。

「600LTは日常生活でも使うことができるように造ってあるけれども、日常生活のために造っているわけではない。純粋にドライビングの楽しみのためのクルマだ。どんなに高性能であっても、SUVは日常生活のためのクルマである」(ロング氏)

 近い将来、自動化やコネクティビティなどが進んだ暁には、99%のクルマと1%のクルマに、クルマはくっきりと分かれていく。99%のクルマはドライバーが自分で運転せずに済み、所有すらされないだろう。クリーンで、事故を起こさず、渋滞にも巻き込まれない。世の中のほとんどの人は、それを望んでいるし、社会的にも早急に求められている。

 しかし、そうした世の中になっても1%のクルマ好きは今と変わらず存在し、趣味、嗜好の対象としてのクルマを欲することは疑いない。その最右翼で最上等のクルマが「600LT」のようなクルマだ。マクラーレンは、そうした1%のクルマしか造らないと宣言しているのである。

 マクラーレンと拮抗する性能や価格のスーパースポーツカーを造っている自動車メーカーは他にもあるけれども、SUVを造ったり(それが悪いわけではないが)、運転の知能化を目論んだりして、99%のクルマであろうともしている。しかし、マクラーレンは違う。徹底したこだわりは、遠くない未来を予見しているかのようだ。マクラーレンのクルマを買うということは馬を買うようなものだ。それも血統書付きのサラブレッドだ。

■関連情報
https://jp.cars.mclaren.com/sports-series/600lt

文/金子浩久(モータージャーナリスト)

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