人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.11.12

Googleの本気、ファーウェイの革新、この冬登場予定の新作スマホを専門家はどう見たか?

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

 スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は2018年冬、2019年春に発売が予測される新型スマホについて、国内、グローバル発表を交えて議論します。

「Google Pixel 3/3 XL」は売れるか。

房野氏:この秋冬のスマホで気になるモデルといえば何でしょう?

房野氏

石野氏:まずは「Google Pixel 3/3 XL」じゃないですか。Googleの気合いの入れ方がすごいことになっています。ドコモ、ソフトバンクが取り扱ったのはもちろん、FeliCaにも対応させ、山手線をジャックし、ソフトバンクはPepperがPixelに話しかけるCMを流しと、こんなに宣伝展開するんだと。人も相当引き抜いていた。こんなに宣伝すると、思っていたより売れちゃうんじゃないかというところもある。でも一方で、auが見送った判断も分からなくはない感じで、どうなるか見ものだなというところです。

石野氏

石川氏:auは非常に冷静。結局売れないよねと思っているところがあるだろうし。ただ、「Pixelがこんなにすごい」という感じの波に乗らなくて本当にいいのかなと思うところもある。なんとなく空気感があるじゃないですか。Pixel 3/3 XLの発表会のときに、キャリアのロゴがドコモとソフトバンクの2つしか出てこない、auがないというマイナスイメージも考えなきゃいけないという気はします。まぁ、売れるか売れないかは正直、よく分からない。いろいろとメディアで伝えられているけれど、Pixelはテレビの露出が多いじゃないですか。今回、Googleは相当お金を注ぎ込んでいると思われる。

石川氏

石野氏:テレビ局から電話がかかってきましたよ。あぁ、取り上げるんだとは思いました。

房野氏:メーカーやキャリアからGoogleの営業に転職した人がいるんですね。

石野氏:メーカーからが多いですね。ファーウェイやソニーから移った人もいる。

法林氏:営業じゃなくて、マーケティングですね。実際に販売店を回るような営業の人では、たぶんない。

房野氏:Pixelのために引き抜いたわけですか?

石野氏:そうですね。

法林氏:ここ数年、Googleは端末のマーケティングに取り組んでいたようです。ロードマップの中で、今年は狙っていたんだろうなというのは、なんとなく分かりますね。

法林氏

房野氏:改めて、PixelとNexusとの違いは何ですか?

Nexus 6P

法林氏:Nexusの後継機と書いたり、「Pixelはリファレンスモデル(参照モデル、お手本となるモデル)だから売れない」と書く人もいるけれど、Pixelはリファレンスモデルでは全然ない。

石川氏:そうですね。

石野氏:ドコモの吉澤社長が囲み取材で、過去に「Galaxy Nexus」がそこそこ売れたという例を出していましたが、ちょっとずるいなと。あれは売れたんじゃなくて何回も人に配ったんだろうと(笑) まぁ、ただ、Pixelはリファレンスモデルではない。明らかにPixelにしかないアプリが載っていたり、UIも若干、他と違ったりする。

法林氏:Googleが自分たちのできることを最大限、表現した端末というのが正しい解釈だと思う。全然リファレンスではないですね。

石野氏:(リファレンスモデルだったら)ぎゅっとにぎってGoogle アシスタントを起動する機能も、他にも入らないといけないですからね。そういうハードウェア的な差別化をしている。

石川氏:Appleと同じことをしたいというか、OSと端末を一緒に作ったらこうなりますよという、Androidの世界観をうまく表現している端末なのかなという感じ。今のメーカーはお金がない中、宣伝費もかけられないけれど、Googleならお金をかけられるし、キャリアとの関係性も強化できるということで、本当にガチにAppleと戦うんだろうなという感じがする。

石野氏:本気でAppleと戦うにしては、これで10万円オーバー? みたいな、ハードウェアの高級感の足りなさを感じるというか。

石川氏:Pixelのすごさがパッと見、伝わってこない。値段のわりにハードのすごさがない。AIがこんなにすごいというのは確かに分かるし、写真を撮ってみると確かにすごいし、いろんなところでAIが効いてくるだろうし、アメリカだったら迷惑電話にも対応してくれる機能もあるんだけど、それって店頭で触っただけでは、たぶん伝わらない。そこがPixelの弱点なんだろうなと。

石野氏:デュアルカメラだったら、店頭で見たときにカメラが2つ付いているのが分かりますからね。いかにもすごそうじゃないですか。そういう部分がPixel 3/3 XLにないんですよ。

石川氏:「iPhone XR」もそうだけど、カメラは1つで十分じゃんっていうところはあるんだけど。

石野氏:むしろ、iPhone XS/XS MaxよりXRの方がきれいに撮れることもある。これはどうなんだって思いましたもん。

法林氏:いかにデュアルカメラはチューニングが難しいかということが、XRとXSを撮り比べるとよく分かった。

石川氏:うん。デュアルカメラにすることは、ソニーも相当苦労したという話をしていたじゃないですか。大変なんだろうということも分かるし、ソニーは、本当はデュアルカメラをやりたくなかったんだなという気もするし……それはさておき、Pixelはだから難しいなと。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年12月15日(土) 発売

DIME最新号の特別付録はCOMPLYの「高級イヤーチップ」!大特集は「<超保存版>2019年トレンド大予測」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ