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2018.11.11

ストリーミング時代にタワレコが「音楽CD」を推し続ける理由

十数年前までは、音楽を聞くならば「CD派」が大多数を占めていました。しかし最近では、音楽配信サイトや定額のストリーミングサービスを利用する人も増え、米国ではすでに主流になりつつあります。手軽に素早く音楽を楽しめるからです。これが時代の流れなのかもしれません。

しかしタワーレコードは、時代の流れとは異なり、今もCDを中心にすえて事業を展開しています。それを象徴するサービスが、発売日より前にアーティストたちのCDをゲットできる「フラゲ」です。

この他、エンターテイメントを楽しめる空間「TOWER RECORDS CAFE」、タワーレコード渋谷店を拠点に音楽プログラムを届ける「タワレコTV」など、この会社の取り組みは多彩です。

なぜ今の時代にCDを推すのでしょうか。なぜ多彩な事業を展開できるのでしょうか。

CDはアーティストとファンをつなぐ宝物だ

今回取材に応えてくださったのは、取締役兼リテール事業本部本部長の高橋聡志さん、広報室室長の谷河立朗さんです。

高橋聡志さんと谷河立朗さん。柔らかい物腰で明快にお話する姿が印象的でした。

――まず、昨今の音楽ファンについてお聞きしたいです。やっぱりCD離れが顕著なのでしょうか?

「市場の大きさではまだCDが圧倒的に優位です。現在のCDのメインのターゲットは30〜40代で、若年層ではデータに移行している傾向も強くみられます」(高橋さん)。

――30代以上は、音楽をモノ(CD)としてとらえている世代なのですね。なぜタワーレコードはCDを推した取り組みを行っているのでしょう?

「現在の音楽マーケットでは、大きく分けるとファンは所謂『音楽好き』と『アーティスト好き』の2つに大別されます。もちろん重なっている方もたくさんいらっしゃいますが。その中で、CDというメディアは『アーティスト好き』の皆さんにその価値を見出され始めているという気がしています。例えば一つの例としては、CDの場合、その売上に対してアーティストの取り分が決まっています。それを知るファンは、より直接的にアーティストの活動を応援したい! と考えていることが多く、積極的にCDを購入する傾向にあります。弊社としては、そんなファンの皆さまのお手伝いができればと思って、様々な事業を展開しております」(高橋さん)

「単純に、生活費をという話ではなくて、アーティストがしっかりと利益を得られることで、次のよりよい作品に繋がっていく、ということでもあるのかなと思います。」(谷河さん)

最近はDL形式やストリーミング形式で手軽に音楽を楽しむ機会が増えました。しかしそれだけではアーティストの生活を支えられない現実があります。そんな事情を知るファンたちがCDを買う“応援”をしているようです。時代の流れでCDの役割も変わりつつあるようですね。

また、谷河さんがこんな説明を付け加えてくれました。

「CDに対する見方も以前と変わりつつあって、“ただ音楽を詰め込んだもの”ではなく、アーティストとのつながりやシンパシーを感じられる“宝物”と考えるファンが増えています。昔はアーティストとファンに距離感がありましたが、現在はAKBのように積極的にファンと交流するアーティストが多数登場しています。CDはアーティストとファンをつなぐ“重要なアイテム”に変化したのです。これも形ある“CDの魅力”のひとつですね」。

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