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2014.08.06

【ヒットの理由】パイロットコーポレーション『カクノ』

 日本で万年筆といえば、大人が使うイメージが強い筆記具。だが、パイロットコーポレーションは2013年10月に、子供向け万年筆『カクノ』を発売した。

『カクノ』は大人が使う本格万年筆と違い、子供が使いやすい工夫や、カラフルなキャップなど親しみやすいデザインを採用し、発売と同時に大きな注目を集めた。

 1本1000円(税別)という低価格もあり販売は好調そのもので、2014年3月には白軸もラインナップ。初年度15万本という万年筆としてはかなり高い販売目標も軽々クリアし、発売から半年で30万本も売れた。

パイロットコーポレーション『カクノ』 パイロットコーポレーション『カクノ』

 開発がスタートしたのは、今から5年ほど前。きっかけは、「低価格の万年筆をつくれないか」という経営からの要望であった。しかし、販売ターゲットが明確でなかったこともあり、形にできない状態が長く続く。工場が独自につくってみたこともあったが、とても売り物になるようなものではなかった。

 そこで同社は、販売ターゲットを定めることにした。企画・開発に携わった営業企画部高筆グループ 主任の斉藤真美子さんは「ただ単に安い万年筆をつくっただけでは、インパクトに欠け、普通の万年筆と変わりません。誰が使っても使いやすいもの、という話もあったのですが、これでは年齢層が幅広いので、思い切って対象年齢を下げることにしました」と当時を振り返る。

パイロットコーポレーション 営業企画部高筆グループ 主任 斉藤真美子さん

パイロットコーポレーション
営業企画部高筆グループ
主任
斉藤真美子さん

 子供も意識した企画を社内でレビューしたのが2013年2月。社内では「子供が万年筆を使うのか?」といった疑問の声もあがったが、「幅広い層を狙うよりターゲットを絞った方が営業も売りやすいことから、企画を押し通した」(斉藤さん)。ただ、この段階ではまだ、子供というターゲットはまだ漠然とした部分があり、完全に固まるまでにはもう少し時間を要した。

 企画レビュー後、同社は社内デザイナーによる社内コンペを実施。12案ほどあがったデザインの中から3案に絞り、その中から『カクノ』の原案となった、六角形でペン先に顔が描かれたものを選定する。このザインを見たとき、斉藤さんの中でターゲットが子供と明確に定まり、モックをつくって細部を詰めていくことになった。

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