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開発者に聞く「パナソニックのカーナビが“音楽性”にこだわり続ける理由と音づくり」

2014.12.12

 道に迷わず、初めての道でも、進むべき道へと簡単に導いてくれる。自分の生活習慣に合わせた目的地も探し出してくれる。カーナビは、着実に生活者のドライブシーンを快適なものへと誘う役割を果たし、進化を遂げてきた。しかも、最新カーナビはハイレベルの音質や機能を誇るオーディオも装備し、大きな魅力となっている。CDやラジオ、ワンセグは、当たり前。『iPod』の再生も可能だ。しかも高音質だから、クルマの中がますます居心地がよくなると感じる人も多いだろう。

 パナソニックの『ストラーダ』は、2007年より日本でも屈指のレコーディングエンジニア集団であるミキサーズ・ラボとコラボを開始。「車の中でもいい音で音楽を伝えたい」のコンセプトの下、最良の〝ストラーダサウンドエンジン〟と〝感性〟の融合で生み出された「音の匠」を代名詞として、市場でも高い評価を得てきているカーナビだ。またその音作りの根幹をなす試聴ルームは、ロンドンにある名門『アビー・ロード・スタジオ』の設計に、東洋人として初めて携った音響設計家の豊島政実氏が監修したものだという。

 そのストラーダの音楽性を重視した音作りの一端について、また同社の最新モデル『美優Navi』についてパナソニックの仲野清裕氏に話を聞くことができた。

仲野清裕氏

パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
仲野清裕氏

???『ストラーダ』の音質が特に際立ったのは、2008年に「音の匠」の機能が搭載されてから。それは日本における、トップクラスのレコーディングエンジニア集団「ミキサーズ・ラボ」とのコラボレーションによるものだと聞いているが、その開発の原点はどこにあったのか?

仲野氏「当時、私たちはいい音とは何かというテーマについて模索していました。10人いれば10通りのいい音がある中で、実際にCDの音を録ったエンジニアの方とお話しできたらありがたいな、と考えていました。そんな折、偶然ご縁がありまして、ミキサーズ・ラボさんに当社のナビの音を聴いて頂いく機会ができました。さらに彼らのスタジオで、彼らの録ったCDのスタジオマスターサウンドを聴き、お話をさせていただく中でとても心を動かされて、音創りという作業でご一緒させていただくことになったのが始まりです」

???「音の匠」搭載の前後で、音創りが大きく変わったこととは?

仲野氏「車の音場環境というのはあまり良いとは言えません。スピーカーは足元についていることが多いですし、基本的に聴き手側に向いていません。さらに聴き手に対して左右のスピーカーの距離も異なります。インテリアの質や形状の影響も受けます。通常であれば、このような車内環境に合わせた音創りという観点から始めるのが〝常識〟で、私達も2007年以前(「音の匠」搭載前)はそのような観点で音創りをしていました。しかし、ミキサーズ・ラボさんの創る音を聴き、車内環境だけでなく音楽性を重要視して、聴く人に感動を与えるような音創りを目指そうと、私達の考え方も少し変わりました。

 そこで、まずベースとなるサウンドエンジンの開発に取り組みました。豊島氏に監修していただいたリスニングルームで、ミキサーズ・ラボさんが録音されたリファレンスCDを試聴。EQフラットの状態で、各楽曲の持つ空気感や躍動感を重視しながら、その音楽性を表現できるようにDACや電界コンデンサー、DSP、パワーアンプといった音響部品やプリント基板のパターンの吟味を重ねました。その結果、完成したのが、『ストラーダサウンドエンジン』です。

 次に、完成した『ストラーダサウンドエンジン』をベースに、車内環境を意識した音創りに着手したのです。ここでも音楽性を重視するために、EQで調整できる周波数も、プロのレコーディングエンジニアである彼らの意見を取り入れました。ボーカルの艶を出すためにはこの周波数、一般的な車に搭載されている16cmというスピーカーを考慮して、低域のベースラインを出すためにはこの周波数、こもり感を改善するためには……、というように音楽性を大切にした周波数設定にしています。

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