人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

岡本『SUPER SOX(スーパーソックス)』ヒットの理由

2015.01.10

 ウールに毛玉ができたり、肌触りがチクチクするのは、表面にスケールと呼ばれる鱗状の組織があるため。スケールがあるためにチクチクと感じ、擦れることでフエルト化し毛玉となる。したがって、スケールを取り払えば毛玉の発生やチクチク感を抑えられるが、問題は、スケールを取ると強度が落ちること。強度を落とすことなくスケールを取るかが課題となった。

 この問題を解決するべく、同社は架橋結合という技術を開発した。架橋結合とは、繊維同士を結合することで毛玉をできにくくし、同時に表面を滑らかにするもの。また、縮みやすいウールを縮みにくくし、伸縮によって起きる染色ムラを防ぐこともできるものであった。

スケールを取る前 スケールを取った後

ウールの電子顕微鏡写真。左がスケールを取る前、右が架橋結合でスケールを取った後。

 こうして同社は素材の開発にメドをつけ、2001年から西日本で『SUPER SOX』のテスト販売を実施する。テスト販売は徐々に得意先を増やし、期間は全国販売の直前までと長期にわたった。この間も、強度などに関するクレームを解消すべく研究開発を継続。その一方で、生産面では糸切れを起こしたり、編み目が悪いといった問題を抱えていたことから、編機の調整などに追われた。

 そして全国発売直前に、社内モニターテストを実施。岡本社長をはじめとした社内スタッフが5日間連続で履き続けたところ、臭わないことを実感した。実力はまさに、「ほんまもん」にふさわしかった。

『SUPER SOX』の全国発売と同時に、同社は早期の認知を図るべく、あるキャンペーンを展開する。東京駅八重洲口で2日間、新幹線の切符を見せてくれた人に『SUPER SOX』をプレゼントしたのである。キャンペーンの狙いは、新幹線の車内で『SUPER SOX』を履いてもらうこと。2日間で4000足配布の予定だったが、実際には7000足にまで達し、盛況のうちに終了した。

発売開始直後、東京駅で行なったキャンペーン。

発売開始直後、東京駅で行なったキャンペーン。

 その後はキャンペーンの効果もあり、発売当初から売れ行きは好調。リブ編みクルー丈で一足800円(税別)と高価だが、テスト販売の実績もあり、主な卸先である量販店でも、価格面で難色を示されることなく取り扱ってくれたという。『SUPER SOX』が着実に販売を伸ばしていった理由の一つに、2007年から始めた「足クサ川柳」がある。足のニオイに関する様々なエピソードを川柳で笑おうというもので、販促の一環でスタートした。これまでに10万句を超える作品が集まるほど、好評の企画だ。

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年10月16日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「電動ブレンダー&ホイッパー」!特集は「ポイ活 勝利の方程式」「アップル新製品」「キッチン家電」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。