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2015.08.04

【ヒットの理由】サンスター文具『スティッキールはさみ』

 はさみはその形状により、そのまま小型化すると使いづらくなる。携帯性と使いやすさが両立しない。この問題を解決したのが、サンスター文具の『スティッキールはさみ』である。

 2010年11月に登場した『スティッキールはさみ』は、携帯に便利なスティク型はさみ。一見するとボールペンに見えるが、キャップを外すと刃と持ち手が開く。本体サイズはW14×H116×D18mmで、刃渡りが35mm。これまでに累計で約380万本売れている。

サンスター文具『スティッキールはさみ』ヒットの理由 サンスター文具『スティッキールはさみ』ヒットの理由

■若い女性向けに、あえてハンドルをなくす

 誕生の経緯は、現在は退職した『スティッキールはさみ』の企画担当者が見た、ある光景だった。『スティッキールはさみ』の開発を引き継いでいる長嶺博斗さん(クリエイティブ本部○☆Coreグループ)は、次のように説明する。

「2008年頃の忘年会シーズンの話ですが、企画担当者が飲食店でレジ待ちをしていたところ、若い女性がレジで、クーポンを手でちぎり渡そうとしているところを見かけたそうです。まごついたこともあり、店員さんに恥ずかしそうにクーポンを渡していたそうですが、この光景から、気軽に持ち歩けるはさみを企画したと聞いています」

 一般の人は普段から、はさみを持ち歩いているわけではない。しかしこの光景から、小型で使い勝手のいいはさみには需要があると確信した。

 ターゲットは若い女性とした。それは、男性よりも女性の方が、外出先ではさみを使うシーンが多いと考えられたため。クーポンを切り離すだけでなく、プリクラを切る、といったことが考えられた。

 サイズについては、化粧ポーチに入れても違和感がないもので検討した。広報を担当する大森まりなさん(マーチャンダイズ本部MD部第2グループ)によれば、「マスカラなどをイメージした」という。

 一方、デザインはあえて、指を通すハンドルをなくした。まず、デッサンレベルで50案ほど作成。それから、ハンドルのないはさみのイメージを固めるために、割り箸と輪ゴムを使った検討を行ない、さらにワイヤーを使った仕様案を30ほど制作し決定した。大森さんによれば、ハンドルをなくした理由は女性を意識したものだという。

「例えばネイルをしている女性にとっては、ハンドルがあるとネイルを傷つけてしまう不安があります。また、当時はラインストーンを使ったデコレーションが流行っており、いろんなモノをデコる女性が多くいました。女性に特化した場合、スティック型の方が使いやすく、デコりやすいので、好都合だったわけです」

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