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2015.09.10

初めてスマホを使う親に「格安スマホ」をすすめていいのか?

 他人との連絡は、LINE、メールなど、スマホの通信機能が主体になっている我々にとって、親との連絡で手間を感じることが多くなっている。従来のフィーチャーフォンからいち早くスマホへシフトしてほしいと切に願う人も多いはずだ。一方で、スマホの存在が気になっているという親も多いだろう。だが、話を聞くと、なかなかその一歩を踏み出せないというのが実情だ。「どうせ、料金が高いんでしょ」という理由は、多くの場合、言い訳に過ぎず、その言葉を鵜?みにしてはならない。

 総務省の2014年統計で40歳から49歳の世帯主と60歳から69歳の世帯主を持つ2人以上の貯蓄、負債を比較してみた。40~49歳世帯の貯蓄現在高は平均で1030万円。これに対して60~69歳世帯は2.5倍近い2484万円になる。一方負債額は40~49歳世帯の貯蓄現在高は平均で1051万円で、60~69歳世帯は213万円にすぎない。そう、シニア世代の多くはお金に窮していないのだ。

■「安心」は単なる低価格より価値がある

 世の中には、“格安スマホ”とよばれる低コストで使えるスマホが注目されている。格安スマホを扱う会社側も割安な通信料はもちろん、通話料が安くなるプラン、コストパフォーマンスのいい端末の販売などをウリにしている。そもそも格安スマホとは、データ通信サービスが低価格で利用できる格安SIMを、MVNO(仮想移動体通信事業者)が端末とセットで販売するもの。大手スーパーやビデオレンタル店など、一般家庭で馴染みのある企業も多く、参入しており、ますます身近な存在になってきている。

 だが、心配なのはサポート面だ。親世代のシニア層が使い方がわからない時、十分な説明は受けられるのか? 故障や破損などの不具合が起きた時や、紛失した時など、どれだけ親身になって話を聞いてくれるのか? 安くてもサービスに不安があるのなら、安物買いの銭失いとなりかねない。スマホへのリテラシ?(知識)が高ければ、個人で対応できるが、年配の両親が、まして初めてのスマホで、混乱や不安を感じることなく、うまく使いこなせるのだろうか?

■初めての海外旅行で「フリープラン」や「LCC」で行くプランをすすめられるのか?

 話をわかりやすくするために、海外旅行を例に考えてみよう。シニア世代の両親が初めて海外旅行に出かける時、みなさんはどうするだろうか? もちろん、現地の言葉がわかるのであれば、航空券と宿泊先だけが決まっている「フリープラン」でも問題ないかもしれないが、多くの人の場合、安心できる「パックプラン」を勧めるだろうし、余裕のある人は日本語の話せるツアーコンダクターや現地ガイド付きのプランを勧めるのではないだろうか。

 行きも帰りも空港にたどりつけるだろうか? きちんと時間通りにチェックインできるか? 座席は問題ないか? 食事は合うのだろうか? 体調が悪くなったりした時に、日本語で説明できるのか? 現地で病気になった時に、安心できる病院に連れて行ってもらえるのか? 心配は尽きない。そもそも長時間の移動は、高齢者には負担がかかるわけで、可能なら、お金を出してビジネスクラスなどにアップグレードしてあげたいし、日本人スタッフがたくさんいる日本の航空会社で行かせてあげたい、それが子世代の本音ではないだろうか。

 若い頃には想像できないことが、年配には起こる。ちょっとした風邪で体調を崩したり、“母さん助けて詐欺”につかまったり……高齢にリスクはつきものだ。しかし、年配だからといってやりたいことができないなんてつまらない。いろいろとチャレンジしてもらいたいし、楽しい人生を過ごしてほしい。もし、海外旅行でいままで経験したことのない出会いがあるのならば、それは幸せとなるはずだ。だが、何も最初からハードルを上げる必要はなく、多少高くても、安心して旅行を楽しむ方法はあるはずだ。それは、スマホでも同じこと。

初めてスマホを使う親に「格安スマホ」をすすめていいのか?

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