
■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
■Introduction
「光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった......」とサスケのナレーションでも語られているが、カメラも光あるところでなければ写らない。光と影をコントロールすることこそカメラ道の神髄。ということで今回は「アンティークスカフェ」を貸切にしていただき、スタジオと同様にまっ暗の状態でのライティングに挑戦した。モデルはメガネっ娘アイドルのこうやもゆさんである。ライティングにはクリップオンストロボ、YONGNUO『YN560 II』を使用、ソフトボックスとアンブレラ(傘トレタイプ)での光の違いと2灯でのライティングについて検証する。
■Performance
比較するのは中華製NEEWER『80×80cm ソフトボックス S型スピードソフトブラケットマウント付き』と日本メーカーの『PROPET パラソルPK-105 マルチディフューザーL付き』である。それぞれを同じライティングで比較、最後は2灯ライティングに挑戦する。一般的にはソフトボックスよりもアンブレラ+トレペの方が柔らかい光になることが知られている。今回は本物の傘トレではなく、傘トレタイプなのでちょっと違う。さらに光の広がる面積が広ければ広いほど柔らなくなるはずなので、今回は面積の広いアンブレラが有利だ。クリップオンストロボにはYONGNUO『YN560 II』を使っている。
ここで基本的なことを述べておくと、アンブレラの使い方はストロボを傘に当てて白い部分に反射した光が、さらに傘の前面にあるディフューザーで拡散される。ソフトボックスはストロボの直接光を2枚のディフューザーで拡散している。つまり、ソフトボックスは光量が多くて強い光が得られる理屈である。