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2015.12.03

【社長の横顔】はるやま商事代表取締役社長・治山正史さん

■新連載【社長の横顔】はるやま商事代表取締役社長・治山正史さん

 資本力があれば会社は大きくなるか? コネがあれば出世ができるか? 答えは「否」だ。人の成功も、企業の成長も、その源は、人の思いにある。さらに言えば、その人が日々、心のバケツの中に、一滴一滴、何を溜めてきたかによるはずだ。そこで、このコーナーでは、世に知られるビジネスパーソンや経営者に、様々な「サイドストーリー」を聞いていきたい。最初の取材先は、岡山の小さな洋服店を、父親の代から引き継ぎ業界屈指の企業にまで押し上げた「はるやま商事」の治山正史社長だ。

「ほとんどの場合、壁は自分がつくっているものにほかなりません」

 2015年11月8日、治山正史は、SNSに奇妙な写真を載せた。スーツを着て、マラソンを完走したというのだ。

「ジャージのような着心地のスーツがあるんです。これを着て走ることで、体を張って商品の耐久性を試したかった(笑)。あと“社員を動かすために走った”という意味合いもあります」

【社長の横顔】はるやま商事代表取締役社長・治山正史さん
富士山頂にて。ジャージのような着心地の『ジャージスーツ』を着て記念写真。

 はるやま商事の特徴は、店頭にいつも、斬新な商品を並べていることだ。例えば、サッカー日本代表チームのユニフォームと同じ素材を使ったシャツ『アイシャツ』は累計90万枚を販売する大ヒット商品。また上着の重さが500gを切る日本最軽量の『超軽量スーツ』や、『洗えるスーツ』など、常に様々な機能性商品を世に出している。

「これができるには、理由があります。企業に『面白いことなら何でもやってみよう!』というDNAがあったから開発できた商品なんです。しかし、人はかけ声だけでは動きません。社長自らが、体を張って動いているから、社員も動いてくれるはずなんです」

 企業はそれぞれ“シェアードバリュー”を持っている。「ウチの会社、こういうことはやるよね」「これはやらないでしょ?」という、社員に共有された価値観のことだ。そして、シェアードバリューは言葉で伝えるだけでは共有されない。だから、治山は自分が動く。

「例えば2002年に『世界最高レベルの生地でスーツを作りたい!』とイタリアへ渡った時です。周囲は『日本の企業が行っても相手にしてくれませんよ』と尻込みしていましたが、行ってみなければわかりませんよ。この旅は、面白かったなぁ! イタリアの世界的な生地メーカーに行くと、工場はまるで中世のお城のようなんです。敷地に入っても、広すぎてなかなか本社に着きません。豪邸が見えたから、現地のコーディネーターに『社長の家ですか?』と聞いたら『いやいや、あれは使用人の家ですよ』とあきれ顔で言われましたよ。正直、うちの家よりよっぽどデカい(苦笑)」

 この格調高い生地を売ってもらえたか? と聞くと「もちろん! 実際に頼みに行けば、意外とまとまるものですよ」と治山は顔をくしゃっとさせて笑った。

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