人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

「ダンキンドーナツ」から「ダンキン」へ。社名変更がブランディングにもたらす影響

2018.11.09

店名変更が消費者に与える影響

「店名変更した飲食店」と言えば、アメリカを本拠地とする朝食メニューに特化したレストランチェーン「IHOP」が、今年の夏に1か月限定で店名を変更したことで話題となった。

ボリュームたっぷりのリーズナブルなパンケーキを提供する店として有名な「IHOP(International House of Pancakes)」

そのIHOPが理由を説明することなく「店名をIHObに変更する」と発表し、人々の注目を集めた。

「b」はBreakfast(朝食)やBrunch(ブランチ)を表しているのか?と推測されたが、発表の翌週に「Burger(ハンバーガー)」を表していることが明らかになった。

それまでもIHOPはハンバーガーを提供していたが、より質の高いハンバーガー7種を発売することに伴って、店名を変更したのだ。

「IHOPが美味しいパンケーキを提供していることは誰もが知っているが、パンケーキ以外にもこだわりのハンバーガーを作っていることを広める方法として最善の策は、店名をIHObに変えることだと考えた」とIHOPのCMOは述べている。

たった1か月だけの店名変更であったが、SNS上で大きな話題となり、消費者からは賛否両論の意見が出た。

「IHOPではハンバーガーでなくパンケーキが食べたい」という声も多数上がったが、キャンペーン終了後も消費者がIHOPをハンバーガーと関連付けるようになった、という点でこのキャンペーンは成功したと言えるのではないか、と個人的には考えている。

ダンキンの店名変更がブランディングにもたらす影響

今回ダンキンが実施した店名変更は、IHOPとは異なり永続的なものであるが、ブランディングにどのような影響をもたらすだろうか?

個人的に、今回の店名及び商品ラインナップの変更は、従来のファンがダンキンに求めていたことが失われる、という点でブランディングが低下するのではないかと考えている。

ダンキンは、ファンの間で「安価にドーナツとコーヒーを楽しめる場所」として浸透している。

レジの後ろに置かれた金属製のカゴの中に、無造作に積まれた1個1.2ドルの格安ドーナツ。

こじんまりとした店内にギュウギュウに並べられた机と椅子。

店員は多くの客を短時間にさばくことに注力しており、スターバックスのような細やかなサービスはない。

このような雑多な造りをしているダンキンに対し、ユーザーは「一風変わったドリンクを味わい、くつろげる場所」を求めてはいない。

隙間時間を埋めたい時、気軽に時間をつぶせる場所。

小腹が空いた時、短時間且つ低コストでお腹を満たせる場所。

それが既存のファンがダンキンに求めていることなのだ。

中価格帯のバラエティ豊富なドリンクを取り揃えたダンキンになってしまったら、このような場を求めてダンキンに通っていたファンを失ってしまうことになる。

また、コーヒー以外の飲料カテゴリに注力することは、スターバックスに真正面から挑むことになり、厳しい戦いが想像される。

ダンキンが今後スターバックスにどのような戦略で挑んでいくのか、どのくらい新規顧客を開拓できるのかに注目である。

文/小松佐保(Foody Style代表)

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年5月15日 発売

最新号のDIMEは年間300万円節約するサブスク活用術!特別付録は「デジタルポケットスケール」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。