
自分に代わり自宅の掃除をしてくれるハウスクリーニングサービス。日々の仕事が忙しくなかなか家の掃除まで手が回らないビジネスパーソンにはうってつけのサービスだが、実際のところ、家のどの箇所を掃除してほしいという依頼が多いのだろうか?
そこで今回、日本最大級のライフサービスプラットフォームを展開するシェアリングテクノロジーに寄せられたハウスクリーニング相談に関するデータ4,122件をもとにした実態調査の結果が発表されたので、早速、紹介していきたい。
相談が集中している場所はどこ?汚れやすさには理由があった
ハウスクリーニングと一口にいっても、どこの掃除を依頼されるかは家庭によってさまざま。そこで、シェアテクに寄せられた数多くの相談が、掃除場所別に分類された表を見ていこう。
図1・場所別のハウスクリーニング相談件数
窓 ……1,166件
エアコン ……1,037件
レンジフード ……763件
床 ……646件
洗面台 ……622件
カーペット ……517件
壁 ……443件
照明 ……360件
洗濯機 ……283件
天井 ……159件
冷蔵庫 ……134件
ソファ ……106件
その他家電 ……97件
シンク ……91件
浴槽 ……90件
ベッド ……76件
コンロ ……62件
カーテン ……16件
※一度の相談につき複数の場所を希望することもあるため、合計は相談件数を上回る
(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2016年9月~2018年8月)
図1によると、ハウスクリーニングに関する相談の中でもとりわけ件数の多い場所が「窓」と「エアコン」の2か所だと判明。「レンジフード」や「床」、「洗面台」の相談も多いが、上位2か所はそれらとは大差をつけていることがわかる。
窓の相談が多い理由とは?
窓の相談が多い理由として、外気にさらされている場所であり、そのうえ透明なので汚れが目につきやすいという点が挙げられる。雨風に飛ばされた土砂や排気ガス、室内のほこりや台所の油汚れなどが付着すると、目立つ汚れとして表れてしまうのだ。
また、油汚れや時間が経った手垢などは、市販のガラスクリーナーではなかなか落ちない。2階にある窓の外側など手の届かない場所は、こまめな掃除が手間になってしまうのも、相談が多い理由と考えられるだろう。
そのほか、サッシの隙間にほこりがたまりやすいのも、相談件数が増加する原因といえる。とくに冬の時期は結露によってサッシに水分が付着するため、そこにカビが発生してしまうことも。
エアコン汚れの原因と掃除によるメリット
エアコンは運転中に室内のほこりやチリを吸い込んでしまうため、そのようなゴミが内部のフィルターにこびりつく。エアコンが部屋の臭いやカビの胞子なども吸い込むことにより、悪臭や健康被害が生じるおそれもあるから油断できない。
エアコン掃除には経済的なメリットもある。例えば、2週間に1回フィルターを掃除しておけば、年間で31.95kWhの節電になるといわれているのだ。これを電気代に換算すると約860円は節約できるとされている(*)ので、家計にもいい影響があるといえるだろう。
(*)参照:経済産業省資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬 」
一番汚れやすい部屋は「水回り」。厄介な汚れに苦戦しがち?
掃除場所に続いて、次に住居内のどの「部屋」にハウスクリーニングの相談が多かったのかを見ていこう。
図2・部屋別のハウスクリーニング相談件数
キッチン ……1,420件
浴室 ……1,284件
トイレ ……1,171件
洋室・寝室 ……303件
リビング ……182件
屋外 ……132件
洗面所 ……107件
建物全体 ……86件
和室 ……86件
玄関 ……79件
※一度の相談につき複数の場所を希望することもあるため、合計は相談件数を上回る
(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2016年9月~2018年8月)
図2を見てみると、トイレと浴室、そしてキッチンといった水回りが大多数を占めていることがわかる。一方で滞在時間が長いであろうリビングの相談は少ないが、これは掃除機などでこまめに掃除をすることが多いためだと考えることができる。
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