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AIスコアリングサービスがミレニアルズたちの未来を変える!?

2018.11.05

スコアリングが生む新しいオーソリティやカリスマ。インテンション・エコノミーがやってくる?

 少し視点を変えて、「AIスコア・リワード」を提供する企業にとっての利点は何かを考えてみたい。それを一言でいうならば、J.ScoreのAIスコアで信用評価された6段階のメンバーを自社に送客してもらえること。J.Scoreがダイヤモンドやプラチナなどと信用評価した見込み客集団に、広告やマーケティングをしませんか? と映るのだ。

 そもそも、J.ScoreのAIスコアでは、家族構成、勤務先の勤続年数や社員数、既婚か未婚、子供の有無などのほかは、生まれた年月や郵便番号の上3桁レベルの個人情報しか問われない。これに、生活習慣、性格、消費性向、ファイナンスなどの各種質問を行なうことで、与信枠を設定し、回収のめどが立つか否かを判断する。もちろん、ソフトバンクやワイモバイルの回線契約や、みずほ銀行の銀行口座、「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」の購買履歴などから個人を特定できるのだろうが、それを入力しなくてもレンディングが出来るか否かの判断は行なえる。つまり、むやみに不必要な個人情報を取得しないのである。

 上記のようにして信用評価された集団ゆえ、企業のマーケティングや販促の担当者からは、各種媒体を使って無闇に施策をするよりは、はるかに効率がよいと感じられるからか、魅力的なリワードが揃う。

「私たちは、提携企業にお客さまの情報を提供していません。けれど、リワードをご提供いただいている企業には十分魅力を感じていただいていて、様々な分野から提携したいという声をいただいています。私たちはレンディングのために、必要な範囲の約150項目の質問をして信用評価をしています。いま現在の企業のマーケティングや販促の現場では、これで十分という面もある。たとえば個人情報のようなローデータ(生情報)は必要ないという声もありますし、仮に集めても活用しきれない面もある。すぐに使える意味では、金融のみずほ銀行、通信のソフトバンク、eコマースの『Yahoo!ショッピング』や『ヤフオク!』の情報、そしてAIやビックデータをもとに信用評価したお客様をご紹介したほうが、企業にとっては分かりやすくてメリットがあるのだと思います」(大森氏)

 確かに、将来的には、AIやビックデータがビジネスの環境を大きく変えるだろうが、目の前の売上や利益を増やすために苦心している現場からすれば、いつかくるパラダイムシフトよりも、いま目の前の現実のほうが切実だ。そう考えると、「AIスコア・リワード」でランクにざっくりと分けられていることはに効率がよく、新規客を開拓できるのかもしれない。

 それに魅力を感じた企業が増え、リワードが充実することで、それを使ってみたい人々が集まり、積極的に情報を提供する。こうした循環が生まれ、広がっていくと、各種媒体を利用して関心(アテンション)を引き寄せる広告や宣伝よりも効果が期待できるほか、消費者も無駄な情報に触れずにすむ。また、自らの意思(インテンション)で情報を提供することで、自分に役立つ情報や特典の魅力が増すだろう。何よりも、何かの目的で提供した情報や行動履歴を二次利用される心配がないことが、最大の違いである。

 このような自分の意思で情報を提供し、循環が生まれる「インテンション・エコノミー」の萌芽のようなものが、若者を中心に数十万規模で機能し始めている、ともいえる。生活者や消費者としては、こうした動きが進むのか否かは少しは知っておいたほうがいいだろう。なぜならば、広い意味で今後インターネットの情報と、どんな風に付き合っていくかにも影響するはずだからだ。

 少し脇道にそれるが、個人の信用スコアリングでは、ドコモが金融機関向けに「ドコモ レンディングプラットフォーム」を提供することを発表しているが、J.Scoreを通じたソフトバンクのアプローチとは、だいぶ異なる。とはいえ、コミュニケーションを生業にしてきた通信事業者が、FinTechをキーワードに、お金とお金のやり取り(=コミュニケーション)に強い関心を示しているのは何を示唆しているのだろうか。こうした動きに、ミレニアルズのような価値観を持った人々が関心を寄せていることだけは、はっきりしている。

↑ドコモでは、ドコモのビッグデータを活用した「ドコモスコアリング」、スマートフォンアプリ「レンディングマネージャー」、ドコモサービス連携の3つの特長を持つ「ドコモ レンディングプラットフォーム」を提供することを2018年10月に明らかにした。提供開始は、2019年3月予定。第一弾は、新生銀行との取り組みになる。

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