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2018.11.05

AIスコアリングサービスがミレニアルズたちの未来を変える!?

 ここ数年「信用経済」「評価経済」という言葉を耳にする機会が増えていないだろか。それに関連してか、米フェア・アイザック社による「FICOスコア」、中国アリババグループの金融会社の芝麻信用による「Sesame信用スコア」など、スコアリングの記事や解説が増えているようだ。また、マーケティングの世界では、アテンション(関心)を煽るのではなく、インテンション(意思)を重視して、消費者や生活者と良好な関係を築くこうとする「インテンション・エコノミー」が注目されている。

 日本でも、AIによる信用スコア(AIスコア)を算出し、レンディング」(融資)や「リワード(割引、セール招待、プレゼントなどの特典)を提供するサービスが現れ、ミレニアルズなどから注目されている。

消費者金融やカードローンとは違う、FinTechを使ったレンディング

 AIやビックデータなどでAIスコアを算出し、それをもとにサービスを提供し始めたのはJ.Score。同社は2016年11月にソフトバンクとみずほ銀行によって設立され、昨年9月から「AIスコア・レンディング」を始めた。同社代表取締役社長CEOの大森隆一郎氏は、約1年経過したこのサービスは、ミレニアルズなど若者を強く意識して設計されていること、そして支持も得ていることを強調する。

「2年前の会社設立会見から一貫してお伝えしているのは、<より自分を高めたいと思う人の夢の実現への挑戦を応援すること>。なかでも、20代から30代のミレニアルズは、中心的なターゲットと考え、そうしたマーケティングも行なっています。

 いまの若い方の消費性向は、モノを所有せず、非常に堅実です。全般的に手堅いのですが、自分をステップアップさせる留学や資格など自己投資の費用は、お金を使う必要を感じている。けれど、そうしたお金を用意出来ずに、夢を諦めてしまうケースが少なくない。こうしたことに、何か出来ないか、ということがわれわれの問題意識にありました。

 これまでのレンディングサービスは、勤務年数や年収などの属性情報や外部の個人信用情報を中心に与信や融資を設定していたため、若い方々は相対的に信用が低い傾向があります。とはいえ、見方を変えると、自分のステップアップのために留学や資格などのために資金を使い、スキルを上げれば、将来は稼げるようになるはず。つまり、若い方の可能性を、従来のやり方は十分に捉えきれなかったのです。

 そこで、ビックデータやAIなどを活用し、審査応諾範囲の拡大、競争力ある金利水準、いつでもどこでもスマホで使えるサービスを提供しようと始めたのが『AIスコア・レンディング』です。事業は順調に推移しております。ご利用の方々の約6割が20代から30代となっています」

↑J.Score 代表取締役社長CEOの大森隆一郎氏。大阪大学法学部卒業後、旧富士銀行入行。永く個人リテール部門を担当した後、2015年、みずほ銀行執行役員を経て、2016年11月より現職。「われわれの時代と違って、いまの若い方たちは、お金との付き合い方も変わっていくはず。当社のサービスを通じて、若い人たちの挑戦を応援していきたいですね」

J.Scoreのサービスのトップページ

「AIスコア・レンディング」がユニークなのは、与信審査のポリシーが従来とは大きく異なること。従来このようなサービスは、現在の年収や勤務先、過去の履歴が重視されたが、「AIスコア・レンディング」は、<より自分を高めたいという気持ちをもったすべての人が、安心して挑戦できる新しい日本をつくる>を企業ビジョンに掲げているとおり、未来の可能性も加味してAIスコアを算出する。評価のモノサシを技術の力で変えることにより、審査応諾範囲を拡大しつつも、優良・健全顧客層を獲得することが可能になった。


 2016年9月にソフトバンクの孫正義氏と一緒に登壇した、みずほフィナンシャルグループの佐藤康博 前取締役 執行役社長 グループCEOは、「優良で、健全なお客様で、人生を頑張ろうという個人のお客様で、借り入れがなかなか難しかった方々をビックデータとAIで広げることによって、そこに夢を実現するためのレンディング、借り入れをしていただこうと、そういうコンセプト」(YouTubeの動画)とサービスの方向性について説明している。
 その具体例としては、学生や外国人留学生などの申し込みも受け付けられること。たとえば、在籍する大学や資格などから将来の収入は予測できるほか、生活習慣、性格、消費性向、ファイナンスなどの各種質問から行動パターンをAIやビックデータを活用して推測する。

 また両社の提携らしさとして、ソフトバンクやワイモバイルの通信回線契約、みずほ銀行の普通預金口座、さらには「Yahoo!ショッピング」と「ヤフオク!」の情報連携を行なうと、AIスコアに反映され、レンディングサービスでは金利優遇が受けられる。

↑左/「AIスコア・レンディング」アプリのトップ画面。中央に表示されている「825」という数字がAIスコア。中/モノ、自動車・バイク、普段の生活、人生経験などの「生活」、収入、支出、ローンなどの「ウォレット」、資産、クレジットカード、お金などの「ファイナンス」、仕事、家族と住まい、出身校、資格・語学力などの「プロフィール」といった約150項目の質問に答えていくと、AIスコアがアップする可能性がある。右/ソフトバンクやみずほ銀行、ヤフーなどとの連携を行なうと、金利優遇が受けられ、かつスコアに反映される。

 こうした、わかりやすさも評判が良い理由と大森氏は分析している。

「レンディングを利用しようとしても、従来のサービスは、審査の諾否はもとより、金利や融資額がどうやって決まるかが不透明で、若い方からは、“なぜ?”と素朴な疑問を持たれていました。そこで、スコアで示すことで透明性を高くし、すべてスマホで完結して手軽にすることで、親しみを持ってもらえるように工夫を凝らしています。

 利用者に意識調査を行なうと、レンディングサービスというよりも、FinTechサービスと認識している方が多い。従来の消費者金融や銀行のカードローンとは違う、新しいテクノロジーを使ったサービスだと感じていただいています。今後も、さまざまなサービスメニューを用意することで、ミレニアルズたちが“時間を買う”感覚でレンディングサービスを前向きに利用して欲しい。そうした価値を提供しながら、新しいお金との付き合い方を提案していきたいと思っています」(大森氏)

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