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出世する人に共通する生活習慣は「睡眠時間プラス1時間」だった!?

2018.11.04

 体調を崩す人が多い年末年始に向けて、多くの有名企業の産業医として活躍する神田橋宏治医師に、ビジネスパーソンに向けた健康維持方法を伺いました。

「私は産業医として、企業で働く人のさまざまな不調と向き合ってきました。風邪をひいても休めなかったり、気分がすぐれなくてもハードな交渉をしたり……。ルーティンワークに加えて、イレギュラーな事態も起こりやすいのが、11月、12月です」(神田橋さん・以下「」内同)

 自分自身や部下に余裕がなくなると、トラブルが多発する。その処理に追われて新たなトラブルが発生し、体調を崩して仕事を休む。その後、メンタルをやられてしまうという負の連鎖に巻き込まれる人には共通点があるという。

「睡眠時間が5時間以下の人に、負のスパイラルに入っている人は多いと感じます。少なくとも、1日6~7時間は確保しないと、心身の回復はできません。睡眠は単なる休息だけでなく、起きている間に蓄積した疲労、傷などを回復に導いてくれます」

 つまり、あまり寝ないと1日のダメージを翌日に持ち越すことになる。

「会社組織で認められている人、チームをうまく回している人の睡眠時間を聞くと6~7時間程度だと答えます。睡眠が自身のパフォーマンスを上げることを熟知し『1分でも多く寝よう』と心がけている人が多いです」

 また、睡眠時間は見た目にも影響する。睡眠不足になると、脂肪や糖の代謝が悪くなり肥満リスクが高まる。もちろん肌の色つやも優れなくなる。それのみならず、死亡率も上がるという。

「2004年に自治医科大学が4419人の日本人男性を調査したところ、睡眠時間が6時間以下の人は7~8時間の人に比べて死亡率が2.4倍高くなるという研究結果に。このあたりから、昼寝が推奨されたり、睡眠の質などが叫ばれるようになりましたが、日本人は睡眠時間を削ることが好きな国民性のようで、あまり実行している人は少ないかもしれません」

 ビジネスパーソンの考え方やライフスタイルに詳しい神田橋さんに、年末年始に向けて睡眠時間を確保するコツを伺った。

「時間を確保する前に、睡眠の質を上げる方法から解説しましょう。まずは、眠る前にお風呂に入ること。湯船につかって、“ああ、気持ちいい”と心を一瞬無にすることで、入眠前に嫌なことが頭をグルグルとめぐる思考をストップできます。このお風呂の習慣は、効果てきめんです。あとは、眠る3時間前に食べないこと。眠る前に固形物を食べてしまうと、体は寝ているのに胃腸が動いてるという状態になり、良質な睡眠が確保しにくくなります」

 以上、たった2つのルーティンを守っていると、3日程度で変化を感じるようになるという。

「朝目覚めた時に体が軽くなり、気持ちが前向きになるはずです。すると、仕事のパフォーマンスが上がり、早く帰宅できるようになるでしょう。まずは寝室からスマートフォンを遠ざけることです。目覚まし時計を購入して、“スマートフォンは24時以降見ない”など決めるといいと思っていますが、なかなかこれも難しいようです。とはいえ、睡眠不足は命にかかわること。自分の命とメールチェックとどっちが大切かを考えて、せめて仕事がハードになる年末の1か月間は、スマホを遠ざけるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか」

 とはいえ、スマホでマンガを読んだりゲームしながら寝落ちするのが何よりも楽しみというビジネスパーソンは多い。

「人間は習慣づけてしまえばそれに従うようにできています。これを機に、スマホとの付き合い方を見直して、自分の心身の健康の維持に注力してはいかがでしょうか。心身の健康はすべての基本です。お金をかけずに健康になれる睡眠を意識して、忙しいシーズンを乗り切ってください」

お話を伺ったのは……神田橋宏治さん
東京大学医学部卒業。2001年から東京大学医学部附属病院にて血液内科と して病棟担当業務を行う。 2004年から都立府中病院にて白血病、幹細胞移植を担当。 2005年から都立駒込病院化学療法科にて抗がん剤治療を行う。 東京日立病院、東京大学病院無菌治療部助教を経て、産業医・労働衛生コンサルタントとしても活躍。 産業医企業の労働衛生管理を支援する『ウェルネスト』の顧問を務める。

取材・文/前川亜紀

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