■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
キャンプ場での家となるテント。主流はドーム型だが、設営が簡単なワンポールやトンネル型、そしてよりワイルドなパップテントや泊まれるタープなど、そのバリエーションは増すばかり。テントの種類と選び方は?
スタンダードな「ドームテント」はサイズ豊富で選びやすい
2本以上のしなやかなフレームを使って組み立てるドームテント。一人用から5〜6人のファミリー用まで多種多様で、キャンプ用テントのスタンダードとも言える。自立するので、雪上などペグが効きにくい場面でも設営簡単、また、組み立てた後の移動も容易なため、テント設営になれていない人も安心だ。
背が低くフレームの交差点が多いほど風に強いが、キャンプでは中でゆったり過ごしたいもの。高さと耐候性のバランスがいいか、専門店やキャンプ場で設営した状態のテントを見て、確認しておきたい。
フレームに生地をかぶせただけでも穏やかな日であればなんとか過ごせるが、フレームと生地をとめるベルクロをはずしたままにする、張り綱を使わない、フレームの組み合わせ方(どちらが外側になるか)を間違えるなど、設営の手を抜くとメーカーが想定した耐候性を発揮できない場合がある。テント設営に慣れていても、最初は説明書で手順を確認。シワなく張ることで、かっこよく、雨や風でも慌てずに過ごせると覚えておこう。
https://dime.jp/genre/509976/
https://dime.jp/genre/587010/
https://dime.jp/genre/577960/
https://dime.jp/genre/550142/
広いリビングが自慢の「2ルームテント」は設営の仕方に注目
ドームテントに広いリビングがついた「2ルームテント」。タープと連結しなくてもリビングを作れることで人気を博している。
リビング部分をフルクローズにすると、肌寒い日でも温かく過ごせるし、寝起きでも気にせずくつろげるのがありがたい。ドームテントをふたつ連結したスタイルと、ドームテントの前室をのばしたスタイルがあり、その構造は各社工夫を凝らしている。
ドームテントと似た設営方法だが、どうしてもフレームが長くなりがちだ。そのため接続部分が太くなっているフレームは、スリーブ(生地の筒状の部分)に通す・スリーブから抜くときに引っかかりやすくてストレスがかかりがち。また、雨の日の撤収は大変だ。生地が重く、帰宅後の乾燥にも手間がかかる。
慣れるまでやっかいに感じることはあるが、一度設営すると居住性は抜群によく、手放せなくなる。