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2018.10.22

元祖軽ミッドシップオープンカー、今でも大人気のホンダ「ビート」ってどんなクルマ?

フェラーリF355にも負けてない!?

 1991年5月15日にホンダが行った発表は、世間のクルマ好きを歓喜させるものだった。

 何と、軽乗用車としは初めて、エンジンを座席後部に搭載するミッドシップエンジン、リアドライブ方式を採用。しかも2シーターでフルオープンのスポーツカーの誕生を発表したからである。

 全長3295mm、全幅1395mmの軽規格ながらワイドに感じられるのは、全高を1175mmに抑えたため。イメージカラーであるイエローの同車を、筆者はかつて所有していたが、個人的に「ミッドシップでオープンって意味ではフェラーリF355にも負けていないぜ」と妄想していた。

 エンジンは3気筒SOHC4バルブの656ccNAエンジン。ホンダPGM-FI(電子燃料噴射装置)式となり、最高出力は64PS/8100rpm、最大トルクは6.1kgm/7000rpmを誇った。

 車重は760kgと今から思えば軽量で、ストロークの短い5速マニュアルを小まめにシフトして走るのは、実に愉快だった。

 ガソリンタンクの容量が24Lしかないため、満タンにしても2000円程度の支払いで済んだのも記憶に鮮明だ。そう、ビートは若者の財布にも優しいクルマだったのだ。

1960年代初頭に幻の軽オープンスポーツカーがあった。

 1984年にシティ・カブリオレでフルオープンカーを復活させていたホンダであったが、スポーツカーでオープンとなると、ビート以前では1960年代初頭にさかのぼる。伝悦のスポーツカー、「Sシリーズ」だ。ここで少し、ビートの先輩について振り返ってみたい。

 1962年10月に開催された「第9回全日本自動車ショー」に軽規格の「ホンダスポーツ・S360」が展示(S500含む)された。

 その注目度は高く、販売を希望する声が高まっていたが、1963年に市販されたのは、全長と全幅を拡大してホンダ初の普通乗用車となった、「ホンダS500」だった。

 DOHC4気筒、4キャブレーターエンジンと当時としては独創的なメカニズムで人気を得たS500は、翌1964年にS600、1966年にはS800と徐々にエンジン排気量を拡大しながら1970年5月まで生産され、Sシリーズは60年代国産スポーツカーの代名詞的存在になった。

 ちなみにS800のサイズは全長3335mm、全幅1400mm、全高1200mm。車重は720kgで最高出力は70PS/8000rpm、最大トルクは6.7kg-m/6000rpmと、ビートにほぼ近いスペックであった。

トランクスペースはテニスラケット収納程度

 さて、話をビートに戻そう。軽規格でミッドシップ、しかもフルオープンを実現するため、2シーターとはいえ、スペースに制限があるのはやむを得ない。

 ビートもエンジン後方にトランクスペースを持つには持つが、バッテリーが搭載され場所を取るため、入ったのはテニスラケット2、3本とスポーツバック程度であった。

 でも、「荷物を積むためのクルマじゃない、屋根付きのオートバイなんだ」と思っていた筆者には不満はなかった。

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