人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.10.22

これからのビジネスパーソンの必須教養、現代アート経済学

ZOZOの前澤社長が現代アートの巨匠、バスキアの絵画を過去最高額で落札して以来、ビジネスパーソンのアートへの関心が高まっている。そんな中、東京都中央区界隈で様々な分野のイベントを企画する「八丁堀会」と、日本で最も歴史のある洋画商「日動画廊」の現代美術部門「「nca | nichido contemporary art」」(以下nca)が共同で企画した、セミナー「ビジネスパーソンのための、現代アート経済学」が開催された。当日はncaのギャラリストによる展示作品解説が行われたほか、元会社員で美大教授の世界的個人アートコレクター宮津大輔氏による講演が行われた。宮津氏の講演と当日の様子をリポートする。

宮津氏が会社員時代に購入した絵画は100倍の資産価値に!

現代アートは難しいと誤解されている。わかりやすくするため、その価値を定量的に示さなければならない。その一つの指標が価格だ。例えば、1億円の絵画が10年後、1億5,000万円になる確率は高い。100万円の絵画が1,000万円、10万円の絵画が1,000万円になればその価値は10倍、100倍であるが、その可能性は低いといえる。

例えば、私が30歳のときに購入した草間彌生さんの作品は、今では数十倍から100倍の価値になっている。私は好きなアート作品を購入しているので売る気はないが、もし売っていたら凄い利益になっているだろう。ピカソやアンディ・ウォーホルの作品は堅調に価格が伸びている。その理由は生涯作品点数が非常に多く、メジャーな美術展で多くの展覧会が開催されているからだ。

2点目の誤解は、前澤社長が購入したバスキアの価格は、オークションで1点の絵画を競り合うという特殊な状況が生み出したもので、それが通常の価格帯とは異なっている点だ。同サイズの作品は大体数億円から高くても数十億円に過ぎない。

アートを購入するときには、有名オークション・ハウスで取り引きされている作品に注目!

誤解の3点目は美術作品には、それぞれ市場があり、然るべき値段があるということだ。美術品の市場は、ローカル、ドメスティック、グローバルの3つに大別できる。例えば、村上隆はどこの国や地域に持って行っても売れる。固有名詞は控えるが誰でも知っている著名な日本画家は、日本以外では売れないか、売れても非常に廉価である。地方の作家は、郷土の美術館では大きくスポットライトが当てられているが、他の地域、まして世界ではあまり評価されていないのが通例であろう。

金融商品としてのアート作品が有する特徴は、その現物性、唯一性にあろう。従って株のようにカラ売りで価格抑制することができにくい。そこに他との大きな違いがある。

世界で通用するアート作品を購入するポイントとして、以下の3つを挙げておきたい。1つ目はサザビーズやクリスティーズといった権威あるオークション・ハウスで取り扱われているかどうかは、1つの判断基準だ。2つ目はいくらオークションで高く落札されていても、公立あるいはそれに準ずる美術館の展覧会に参加していないアーティストの作品は、最終的に美術史には残りにくい。すなわち将来的に、価格は下落していく可能性が高い。最後にグローバルにビジネスを展開しているギャラリーで扱われているかどうかが非常に重要だ。

ビジネスパーソンは、上記のポイントを踏まえ、趣味の合うギャラリーを見つけて、投資効率も考えながらコレクションを楽しむのも一つの手であろう。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年11月16日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「ゴルゴ13」のオリジナル万年筆!大特集は「2018年ベストヒットランキング」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ