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2018.10.18

その仕事中の眠気、アルツハイマー病の徴候かも!?

 日中に眠気を感じる人は、アルツハイマー病を発症するリスクが高い可能性があることが、米ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院メンタルヘルス科准教授のAdam Spira氏らによる研究から示唆された。平均年齢60歳の男女123人を対象としたこの研究では、日中の眠気がある人では、眠気のない人に比べてアルツハイマー病に関与するとされるアミロイドβと呼ばれるタンパク質が脳内に蓄積する確率が高いことが分かった。詳細は「Sleep」9月5日オンライン版に発表された。

 この研究は、認知機能が正常な地域住民を対象に、日中の眠気や昼寝の習慣と平均で15年以上経過した時点の脳画像に基づく脳内のアミロイドβの蓄積との関連を検討したもの。対象は、米ボルチモアで実施された加齢に関するコホート研究の脳画像検査を用いたサブスタディ(Baltimore Longitudinal Study of Aging Neuroimaging Substudy)に参加し、研究開始時に日中の眠気や昼寝の習慣について自己申告し、平均で15.7年後にPittsburgh Compound B(PiB)-PETによる脳画像検査を受けた男女123人。研究開始時の平均年齢は60.1歳で、24.4%に日中の眠気が、28.5%に昼寝の習慣があった。

 解析の結果、日中に眠気がない群と比べて眠気がある群では脳画像検査で脳内にアミロイドβの蓄積が認められる確率が高いことが分かった(調整後オッズ比は2.75)。一方、昼寝の習慣については、交絡因子で調整後の解析でアミロイドβの蓄積との間に有意な関連は認められなかった。

 Spira氏は「アルツハイマー病を予防するには食事や運動、脳トレーニングなどが重要な要素であることが知られているが、睡眠はこれまでそれほど注目されてこなかった。しかし、今後は、睡眠不足はアルツハイマー病のリスク因子であるというように見方が変わるかもしれない」と話している。

 今回の研究はこれらの因果関係を証明するものではないが、Spira氏によれば、睡眠時無呼吸などによって引き起こされた睡眠不足が何らかのメカニズムで脳内にアミロイドβの蓄積をもたらした可能性が考えられるという。その一方で、同氏は「睡眠を評価した時点で既に脳内のアミロイドβが蓄積しており、そのことが眠気をもたらした可能性も否定できない」としている。

 なお、これまでに動物実験で夜間の睡眠時間を制限すると脳内や脊髄液のアミロイドβの蓄積につながることや、ヒトを対象とした研究で睡眠不足が脳内のアミロイドβの蓄積と関連することが報告されている。Spira氏は「アルツハイマー病の治療法はいまだ確立されておらず、予防に最善を尽くす必要があるが、今後、治療法が開発されたとしても予防を重視すべきだ」と強調。「十分な睡眠を取ることは認知機能の低下に対する予防策の一つになりうるだろう」と付け加えている。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://academic.oup.com/sleep/advance-article/doi/10.1093/sleep/zsy152/5088807

編集協力/HealthDay 構成/編集部

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