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2018.10.17

【開発秘話】国内累計18万台、海外累計5万台出荷されているシャープの「超音波ウォッシャー」

■連載/ヒット商品開発秘話

 衣類の皮脂汚れ、黒ずみ、化粧品や食べこぼしなどでつくったシミは、洗濯機で洗う前に予洗いをするが、予洗いは時間がかかり面倒臭い。この予洗いが手軽にできるだけでなく、しっかり汚れが落とせるとして評判なのが、シャープの『超音波ウォッシャー』である。

 2016年9月に発売された『超音波ウォッシャー』は、毎秒約3万8000回の超音波振動で汚れをはじき出すのが特徴。充電式のコードレス仕様で、汚れたところを水に軽くひたし、スイッチを入れてホーン(先端)で汚れを軽く、ゆっくりなぞれば、汚れが落ちていく。まず形名〈UW-A1〉を発売し、2018年6月に形名〈UW-A2〉と〈UW-S2〉を発売した。日本はもとより中国や東南アジアなど海外でも販売されており、これまでに国内では累計18万台、海外では累計5万台出荷されている。

左:UW-S2/右:UA-A2

予洗いの不満を超音波で解決

 同社ではユーザーが洗濯機に求めていることを知るために、アンケート調査を頻繁に実施しているほか、主婦を集めて洗濯に関する悩みやシャープに対する改善要望をヒアリングしている。洗濯機の商品企画を担当しているIoT HE事業本部メジャーアプライアンス事業部商品企画部 主任の吉岡直哉氏によれば、調査をすると必ずといっていいほど、予洗いに関する不満が上位にあがってくるという。

シャープ
IoT HE事業本部
メジャーアプライアンス事業部
商品企画部
主任 吉岡直哉氏

 2015年3月頃、同社は手軽に予洗いできる商品を構想する。しかも、この時点で超音波を活用することは決まっていた。それには大きく2つの理由があった。

 第1の理由は、超音波は衣類を傷めることなく汚れを落とすことができること。汚れは、表面だけでなく繊維の奥深くまで染み込んだものまでしっかり取らないと、やがて黄ばんでしまう。生地を傷めることなく繊維の奥深くにまで染み込んだ汚れをしっかりかき出すには、超音波が一番適していた。

超音波が汚れを落とす仕組み。超音波振動により水の中に発生した真空の泡が弾けることで、汚れが弾き飛ばされる

ウール100%のセーターを手洗いしたときと『超音波ウォッシャー』で洗ったときの傷み具合の比較。手洗いと比べて『超音波ウォッシャー』で洗った方が、傷みが少なく衣類にやさしい。

 第2の理由は、過去に超音波振動で汚れを落とす洗濯機を開発・販売したことがあったため。その洗濯機は2001年に発売された『えりピカ そでピカ』のこと。超音波ホーンを搭載しており、汚れたところを超音波ホーンにこすって部分汚れを落とすようにするものだった。

超音波ホーンを搭載した縦型洗濯機『えりピカ そでピカ』

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