人気の株主優待は?
ここからは特にオススメの株主優待と銘柄についてご紹介します。
吉野家ホールディングス
吉野家ホールディングスの株主優待は100株で300円分の食事券10枚(3000円分)が半年ごとにもらえます。牛丼で有名な「吉野家」だけでなく、「はなまるうどん」や「京樽」などのグループ店でも利用できます。優待利回りの良い株主優待として注目を集めてします。
※2018年10月初旬現在の情報。2018年10月11日時点での株価は1780円。100株単位なので17万8000円+手数料で購入可能だった。
オリックス
オリックスの株主優待はカタログギフトから1つ選んでもらえる「ふるさと優待」と、オリックスグループの各種サービス(野球観戦、水族館、ホテル)の割引となっています。また、3年以上継続して保有していると「ふるさと優待」がグレードアップする長期保有制度もあります。
※2018年10月初旬現在の情報。2018年10月11日時点での株価は1866円。100株単位なので18万6600円+手数料で購入可能だった。
日本マクドナルドホールディングス
日本マクドナルドホールディングスの優待内容は、年2回(6月、12月)で100株以上保有していると、マクドナルドで使える食事優待券がもらえます。内容はバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの3種類の引換券が1枚になったシートが6枚もらえます。人気のセットメニューやハッピーセットでも交換できるので、よく利用する人やお子さんがいる方にはオススメの株主優待です。
※2018年10月初旬現在の情報。2018年10月11日時点での株価は4985円。100株単位なので49万8500円+手数料で購入可能だった。
株主優待ってリスクはないの?
今回は株主優待について紹介しました。「株」と聞くと身構えてしまう方が多いかもしれませんが、優待を受けるためのルールがシンプルで、少額投資で始めやすいなどのポイントがあります。
一方で注意したいのが、優待を受け取るために購入した株の値動きです。例えば米国市場での株価急落を受けて日経平均株価が一時1000円以上値下がるといったリスクは常に起こり得ます。
仮に株主優待を得るための投資金額が10万円だとして、株価が10%値下がりすれば、1万円の損をするのです。株価が1000円の銘柄が、10%下落で900円になる。株の世界でこの程度の価格の上下は珍しいことではないのです。
株に絶対はありません。優待にメリットを感じていても、資産が減ってしまう可能性があるリスクを常に念頭に置いておきましょう。
もちろん、値下がりリスクだけではなく、株価が上昇すると利益が得られるのは株の大きな魅力ですし、銘柄によっては配当金を得ることもできます。
株主優待に興味が湧いてきたら、どんな優待があるのか、企業ごとの特色などを調べてみてはいかがでしょうか。
取材・文/三浦修靖