株主優待の長期保有制度に注目!
では、株主優待を受け取った後、持ち株はどうしたらいいのでしょうか。実は優待目当ての人のなかには、「権利付き最終日」の次の営業日、「権利落ち日」には早々に株を売却してしまう人もいます。
この場合、権利付き最終日には株を保有していたので、株主優待や配当を受け取る権利をもったまま、株を売却していることを意味します。優待や配当を受けつつ、短期でトレードできる資産運用手法となります。
その一方で、長期間自社の株を保有している人に、さらに特別な優待を用意している企業もあります。企業が同じ人に、より長く株を保有してもらうために設定したものです。
前述のイオンでは、長期保有株主優待制度が実施されていて、3年以上継続して1000株以上を保有していると、ギフトカードが受け取れます。長期保有制度は株を保有しているだけでグレードアップしていくことが多いので、チェックしてみましょう。
小額でも受けられる株主優待
株主優待には少額の投資でも受け取ることができる銘柄があります。それは、株主優待を受け取る条件で重要になるのは、投資金額ではなく保有している株の数だからです。
人気の高い銘柄を買おうとすると、ある程度の投資金額が必要です。例えばトヨタ自動車の株を購入する場合、6500円前後(2018年10月11日現在)の株価で、単位株数の100株を買うと65万円ほどとなります。
一方、少額でも株主優待が受けられ、利回りや優待内容が優れている銘柄もたくさんありますので、探してみるといいでしょう。
ポイントとしては、株主優待に必要な株の数と、1株あたりの単価です。100株から株主優待を受け取れる銘柄もあるので、しっかり吟味していきましょう。
株をこれから始める方や、株主優待がどんなものかを体験してみたい方には少額からの投資を試すのもいいでしょう。
優待の利回り計算
利回りとは、投資金額に対しての利益の割合です。株主優待の場合だと受け取るために使った金額に対して、優待の内容がどれだけ価値があるのかを算出します。この利回りが良いものほどコストパフォーマンスのいい株主優待であると言えます。
利回りは、「利回り(%)=株主優待の価値 ÷ 投資金額 ×100」で算出することができます。魅力的な優待に思えても実際はコストのほうが多くかかってしまう、少額でも優待がしっかりしているコストパフォーマンスの良い銘柄などが見分けられるようになります。
株主優待は優待内容、長期保有制度、必要な資金、利回りなどにより、様々な選び方があります。自分に合った銘柄をじっくり探してみましょう。