■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
サウナに関して、今までまったく気付いてなかった重要なことに気付いた!
それに気付いたのはつい先日。家からバスで30分くらいの日帰り温泉施設のサウナ室に入っていた時のことだ。
そのサウナ室はいわゆるスタジアム型とかタワーサウナとか呼ばれている、ベンチが何段も階段式になっているタイプ。
もちろん一番温度の高い最上段に座ってボーッとしていたんだけど、最上段にしてはなんだか温度が物足りない。
その施設の設定温度が低めといってしまえばそれまでなんだけど、いやァ〜それにしても、もうちょっと熱くてもいいよなァと思ってよく観察していると、その理由は単純だった。
人の出入りが異様に多いのである。もちろん今回気付いた“重要なこと”っていうのは、こんな“人の出入りが多いと熱くない”なんて当たり前のことじゃなくって、もうちょっと読み進めていくと登場してまいります。
とにかくしょっちゅう入口のドアが開くんで、そのたんびに外の冷たい空気が入ってきて、ベンチ最上段といえども、いまひとつ熱さに厚みが出て来ない。
いや、それにしてもそのドアの開閉の頻度が異常なほどであった。
もちろんその日が休日だったので客の数も多いというのもあったかもしれない。しかし、それにしてもドアの開閉が多い。
それはもう“時々ドアが開く”というレベルを越えて、もはや“時々ドアが閉まる”といっていいくらいの常時開いてる状態! そりゃあ嫌でもヌルくなるわ!
そのしょっちゅう開いてる第一の理由もわかった。え〜これも“重要なこと”じゃありません。まだそれへの布石です。ちなみにもう一個くらい布石があります。
その理由っていうのは、やっぱりみなさん、サウナに入ってる時間が短いんですよ。2セット目くらいに、みんなどのくらいサウナ室に滞在してるか、ちょっと時計見ながら計ったみたの。
そしたらさ八割方の人が3分くらいで出てるんだよ。イヤイヤ、一昔前みたいに、サウナには長く入ってろコノヤローとは言わないけれど、さすがに3分は短いでしょう。
まぁ、その短い理由もわかる。
いわゆる『サウナ』って銘打ってる施設じゃなくて、日帰り温泉施設なんかは、決してサウナ目当ての客が多いワケじゃないんですよね、いくら昨今は「サウナブームですよ!」なんていってても。